ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

卒業

 ある友人のところにはお嬢ちゃんがふたりいて、下のお嬢ちゃんが今度ようやく大学を卒業する。25歳になるそうだ。日本では大学の学部を卒業する年齢としては遅い方だろうが、実は西欧ではそれほど珍しいことではない。とはいっても私が知っているのはアメリカとオーストラリアぐらいのものだから、欧州ではどうなのかは実際を知らない。

 豪州だと、高卒試験に受かって、大学の入学許可を取ることができた人たちの中に、一定程度の学生が大学進学の権利を保留して、外国へ出かけていってしまう。そして戻ってきてからやおら大学で勉強を始めるのがいるものだから、卒業生の年齢にはばらつきがあって当たり前だ。米国では、夫をまず卒業させて、それから自分が大学へ行くという人たちもいたりするし、中には(かなり例外的だけれど)スキップして進学してきちゃうのもいるから、卒業生には年齢的に幅があることもあながち珍しくない。

 しかし、日本では浪人してもせいぜい一年で、卒業した時は22-3歳である場合がほとんどだ。友人のお嬢ちゃんが学校へ行かれなくなった、という時に、親は随分悩んでいた。しかし、その時点ではわが家も同じことを経験してきていたから、とにかく、焦らずに、ごく普通に接している方が良い、親はどっしりかまえた方が良い、人生、自分が納得できなければ、動けないんだから、とにかく焦るなといってきた。

 上のお嬢ちゃんが結婚するからといって、家族全部で東京に出てきた時に本当に久しぶりに逢ったのだけれど、下のお嬢ちゃんは大人に対する不信感を持っているんだなぁと感じることが出来た。結果的に見たら、みんなよりもたったの2-3年の遅れに過ぎない。そんなのは人間の一生の中のホンの一瞬のことに過ぎない。

 とにかく良かった、めでたい!

なにごとならん

 寝ても寝ても眠くて、まるで寝ている間に食べ物を食べているかの如き状態に陥っていて、これではどこまでも太っていくような気がして甚だ精神的に安定しない。春がやってきている、ということなんだろうか。いくつになっても、春眠暁を覚えないということになっているかのごとし。
 多分マリナーズイチローはオープニングの二試合が終わったら引退なんじゃないだろうか。

 ねぇ、ねぇ、何がきっかけでこんな夢を見るんでしょう?

 実家のあったところを学区とする小学校の同期会があって、私が今ここにこうして元気でいるというのがわかりましたという報告があって、私がそこに招かれているんですよ。その小学校は私は4年生の一学期で転校してしまったので、そんなことをしている人がいるわけがないのですが、自分があの頃の同級生はみんなどうしているんだろうということを思ったという証拠でしょうかねぇ。

 想い出すのはハーモニカの上手かった佐藤くんと、長ずるに及んで偶然出逢ってみたらなんと鼻持ちならない男になっていたM浦くんくらいで、善ちゃんは顔が出てこない。しかし、女子は名前が出てくる人がふたり、名前が出てこないけれど、駅前の肉屋の子と、呉服屋の子。気がかりなのは、転校後手紙をくれた女子。みんな元気でいるのかなぁ。何人かはもう他界しているんだろうなぁ。

偏見

 カダフィ時代のリビアから帰ってきた時は、もうイスラム系の人たちとは言葉も交わしたくないと思っていた。あんなに訳のわからんことをいう連中はいやだと思っていた。それは接していた人間が客先の連中ばかりだったからだ。
 下請けの連中も、何があっても平気で「ノー・プロブレム」といって真剣に仕事をやらない。十二指腸潰瘍になっちまったのはあいつらのせいだ!ずっとそう思っていた。
 まさか、こんなに世界中に中近東出身者が暮らしている時代が来るとは思ってもみなかった。日本の盛り場に平気で「ハラール」と書かれた食べ物屋があって、トルコ系やアラブ系のの食べ物屋があっちにもこっちにも見られるようになるとは思ってもみなかった。
 真剣に仕事をやっているのは日本人くらいのものだと思っていた。ところが30年も経ってみたら、全く真っ逆さまで、日本のメーカーだって、良い調子に嘘ばっかりつくし、ましてや政府自体が平気で屁理屈をこねて嘘をついて居直っている。ようやく日本人も世界のレベルに近づいてきたということじゃないのかなぁ。
 言い訳はインド人に学び、言い逃れは中近東人に学び、嘘は中国人のようにつき・・・ここまでいったらきっと偏見だと追求されるかも知れないなぁ。しかし、日本人も国際的になったんだなぁと安倍晋三をみていて思う。トランプにも似ているじゃないか。

乱射

 今度はニュー・ジーランドだ。Christchurchは南島の中でも大きな町で、例の2011年の地震で大きなダメージを受けてしまったことはもうそろそろ日本では忘れられてしまっているかも知れない。新潟の語学学校の生徒たちがたまたま短期留学という行事で滞在していて何人も犠牲になった。あの地震では日本人28人を含む185人が亡くなってしまったと記憶している。
 今日の乱射事件はまだまだ全貌がつかめていない。しかし、少なくとも、9人を超える人が殺されたといわれている。どうやら犯人はオーストラリア人ではないかといわれていて、複数の人間が関与していそうだ。考えてみれば今日は金曜日だから、モスクでは多くのイスラム教徒が礼拝に集まっているはずで、その機会を狙って二カ所のモスクを同時に襲っている。
 これはかなり計画的な犯行で、それだけの銃器をオーストラリア人がどのようにして持ち込んだのか、武器をどこから入手したのかと考えると、疑問がたくさん湧いてくる。豪州人やNZ人には多くの移民がいて、いちいち民族ヘイトを語っていたらやっていけないという気が一見するけれど、実は1970年頃までは「白人主義」がまかり通っていた国だから、未だに移民排除主義者の力は侮れないのは事実だ。極右政党のOne Nationは未だに国会に議席を持っている。
 しかし、豪州は1996年4月のタスマニアでの乱射事件で銃規制に大きく乗り出した実績を持っている。だから、この事件の犯人グループが豪州人だったとすると、その銃器の供給のために、そのバックに組織が存在することを考える必要がある。

 襲われたクライストチャーチのモスクはMasjid Al NoorとLinwood Masjidで、まさに町の中心部にある。Masjid Al NoorはSouth Hagley Parkに面したまさに住宅街の中にあるので、さぞかしパニックに陥ったことではないかと想像される。一方のLinwood Masjidは隣がアジア系のスーパーで、まさに移民が多く住む地域なのではないだろうか。

この日は環境問題に関する学生たちの抗議デモが行われていた。全ての学校、公的機関はロックアウトしたが、夕方に解除されたそうだ。

追記:犯人グループは4人でそのうちひとりは女性と報じられた。犯人のひとりはBrenton Tarrant from Grafton New South Walesと発表された。GraftonはSydneyから北へ600km
少なくとも40人が犠牲になっているらしい。10人がLinwood Masjidで、30人がMasjid Al Noorで犠牲になっていて、他に少なくとも20人の人たちが重体。
 どうやら4人目として拘束されていた人は無関係だった可能性がある。

現地時間 9:08pm:
Police Commissioner Mike Bush says 49 people have died in the attacks.
The terrorist attack at Deans Ave mosque killed 41 people and the attack at the Linwood mosque left seven dead.
Another person has died in hospital to bring the total number to 49.

犯人はyoutubeで犯行をライブ中継したという。鬼畜である。
しかし、なぜオージーがわざわざNZへ乗り込んでいってイスラム教徒に乱射しなくてはならなかったのか。豪州にだってイスラム教徒はたくさんいるじゃないか。今後この辺の疑問が明らかになってくるのだろうか。

白人至上主義を謳い、ドナルド・トランプ米国大統領を信奉するといっている。とんでもない世の中が出現するのだろうか。あのアメリカがあのトランプをこのまま放置するのか。もう遅すぎるのだろうか。