ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

市場経済

 一般的な消費経済が活発になればなるほど、市場経済は活発になるわけで、それを景気が良くなるという表現をするというのがこれまでの常識だったような気がする。多くの人がなんの迷いもなく、消費にむかうという状況が実現すれば、多くの金が世の中を廻るということになるからだ。
 今の政府がやっていることを見ていると、これまで以上に手元に金を持っていないとここから先の生活に不安があって、なにが起きるかわからないということになりそうだ。ということは多くの一般消費者がその消費を手控えるということになる。すると金は廻らなくなるから、いわゆる景気は停滞するということになる。
 これはごくごく簡単なことではないだろうか。アベノミクスだとかって何のことだかわからない言葉を使っているんだけれど、これが失敗したか、いや成功への途上にあるのかなんてことは全く意味がない。なんでかといったら、この言葉の本当の意味がなんだかわからないからだ。
 つまり、こんな何語かもわからんような言葉を振り回したのは、一般消費者はたぶらかすためだけのものだということだ。政府が面倒見るのは君らが積み立ててきた年金原資と同じだけを提供して、それは国民年金だったらたかだかせいぜい6万ちょぼちょぼだってことだ。あとはしらないと。
 しかし、これは全く逆な経済政策であって、一定の年齢になったところで、その人が抱えている財産から、最低限のものを控除して、残りを全部国庫に入れる、その代わり全生活は国営の機関が完全に見ますよ、ということにしたら、人はどうするだろうか。それまでにできるだけ国庫に持っていかれる分を消費してしまえ、ということになって、一般消費市場は驚くほどの規模のものになるだろう。
 こんなことは絵空事だよ、ということに決着するんだろうけれど、そうでもしなかったら、富裕層はしっかり抱えて一族に残すだけだ。

驚くべき

 札幌の自民党の選挙活動に、安倍晋三がやってきて、街宣車の上に載って話し始めた時に、そこにいた男性が「安倍辞めろ!安倍辞めろ!」と叫んでいたら、あっという間に制服警官と複数の私服警官(良くデモに参加すると周りにいて必ず鞄斜めがけ、マスクでデモ参加者の写真を撮っている連中)がその男性を取り囲み、ベルトのあたりを掴んで、さっさと人混みから大きく離れたところへ連れて行ってしまった。男性は引きずられながらも「安倍辞めろ!と叫ぶ。

 反対の意思を示したら、すぐさま官憲の力によって排除する。しかし、人種差別を平気で大きな声で下品この上ない言葉をまき散らす連中については官憲は黙らせることはない。自由な社会はこうした意思を自由に示せば良いんだから、それで良いのかも知れないけれど、それは権力におもねる側と、反権力をする側に公平でなくてはならない。この札幌の事件は、既にこの国が特別高等警察の時代に戻ってしまっていることを物語っている。これで良いわけがない。この国は大丈夫なのか。とてもそうは思えない。

こちらに当事者の報告がある。

ウィンブルドン

 男子の決勝はジョコビッチフェデラーの闘いになり、フルセットの末、ファイナルセットも12-12というゲームになって最後もタイブレークに突入。7-3でジョコビッチが連続優勝した。試合時間5時間だって。午前2時過ぎに田中将大を見ようと思ってテレビをつけたら、最後の最後をやっていて、驚いた。
 これは本当に接戦で戦いという言葉にふさわしい。フェデラーはもう37歳で、双子の娘と双子の息子がいて、客席に来ていた。ジョコビッチの強さはいったいいつまで続くことだろう。今後もそう簡単に今の地位から落ちることはなさそうな気がする。彼はまだ32歳だしね。
 一方錦織圭は今回もベスト8だった。尤も彼は世界ランク第8位だからこれで実力相当のポジション。なかなかここからあがるのが難しいけれど、かつては4位だったこともあるんだから、なにか起きないとは限らない。でも日本人でこんなに長い間このポジションで戦っているのは驚くほかない。
 朗報はジュニアで日本人男子・望月慎太郎が優勝したってことかな?NHKテレビでは「四大大会のジュニアのシングルスでの日本選手の優勝は、1969年の全仏オープンウィンブルドン選手権の女子シングルスで沢松和子さんが優勝して以来2人目」だといっている。半世紀前ってことかい!今後を期待して良いのかな?

呑み会

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レム東京京橋 - 阪急阪神第一ホテルグループ ダイニングステージ アーチ
 昨日は夕方から、1946年-1947年生まれの人たちが8人集まっての呑み会だった。去年の11月以来の顔合わせだった。
 中のひとりが、あったら聞こうと想っていたという項目をスマホのメモに書いて持ってきた。そのうちのひとつは浅草といえば、といって書いてあった。それは甥っ子のことだった。「あ、それってうちの甥のことですよ」というとビックリしていた。来月また某テレビの取材で登場するらしい。どんどん本人はその気になってきているような気がする。
 もうひとつはわれわれの大学のサークルの後輩の名前が書かれていて、「確かこういう名前のサークルだったと想ったんだけれど、この人の奥さんという人を紹介されたんだ」という。
 だから世の中は油断していちゃいけないんだよね。

 二時間半ほど旧交を温め、一旦お開きになったあと、今度は場所を改めて、先月旅行で一緒になった夫婦と合流して、6人でわいわいと呑んでいた。写真もUSBメモリーに入れて、交換した。結構赤ワインを飲んだ。なぜかこの日はワインが美味しい。最近ワインがあんまり好きではなかったのに。

 それから、連れ合いと別れて、三軒目に突入すると、もはやべろべろで、誰がどうなっていたのか、友達のスマホ写真でようやく確認した。正月に買った格安ベルトがなんの手もなく壊れちまって、オイ、俺のベルト壊れちゃったよ、といったら、誰かが自分のベルトを外して私のジーパンに回してくれたらしく、朝になったら見慣れぬベルトをしていて驚いた。

特番

 毎年この字気になると、テレビや雑誌で必ず特集をするのが「軽井沢」なんだね。もうこれは何十年も続いている。で、だいたい、出てくるのは決まっていて、旧軽井沢のあの通りで、土屋写真館で昔の格好をして撮る写真、とか浅野屋のパンだったり、奥のホテルや旅館だったりする。おらが製菓を入ったところの、「(ジョン・レノンが来たんだぜ)離山房」なんてのも相変わらず出てくる。そんなのが出てきてくれているのは全然かまわない。もうとっくにそんなところには行かないからだ。あんな人混みだとか、混み合ったところに足を踏み入れる気持ちは全くない。

 一番困るのは、自分たちが行っているお店がテレビに出ちゃうことだ。これが出ちゃうと、あっという間に人が殺到しちゃう。それまでのマイペースはあっという間におしまいになる。お店もどんどん質が落ちていく。愛想が悪くなっていく。場所は違うけど、雷門前のふわふわどら焼きで行列ができている和菓子屋が良い例だ。ついこの前まで店の前できんつば焼いていても、いっかな客が来なかったのが、行列ができるようになったら、あっという間に愛想悪くなって、今や客に指示している。

 これまで本当にいつ行ってもガラガラだった旅館の日帰り温泉があったんだけれど、それがテレビに登場してしまった。これでどんな状態になるのかと思うと、ゾッとする。また一カ所行けるところがなくなった。

お盆

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生駒軒の五目堅焼きそば
 お盆だから、つれあいの実家に線香を上げにいった。義弟は今年70歳になるそうだ。そういえば2歳下だった。帰りついでにかつて暮らしていたアパートで隣組だった中華そば屋に昼飯を食べに寄った。ちょっと前に通りかかったらおばさん、といっても同年配、がいうには旦那が出前途中で事故に遭遇して、足の骨を折り、半年ほど店を休んだといっていた。土曜日の昼だったから、40代くらいの男ふたりがビールを飲みながら飯を喰っていた。
 つれあいはもやしそば、私は五目堅焼きを注文した。昔はよくこの堅焼きをどこででも頼んでいた。運ばれてきた堅焼きを見て、あれ?あんまり旨そうじゃないな、と思ったのに、一口食べて驚いた。実家の傍、路地裏にあった中華そば屋の堅焼き蕎麦そっくりな味なのだ。なるとが載っているのも懐かしいが、伊達巻きが載っているのは如何なものと思ったのに、これが甘いものだから、この焼きそばに合うんだなぁ!驚いた。これが800円だった。
 じゃ、またね、といって出ようとするところに、また同じアパートの住民のちょっと歳上のおばさんに出逢う。三年前に元気そのものだった旦那を亡くして、今やひとり暮らしだという。ひとり暮らしは喋らなくなると良くないというが、あのおばさんは多分ひとりでも喋っているような気がする。

ついに来た

 つれあいの従姉妹でそろそろ80歳に近づく、元気の良いおばさんがいた。4人の子どもを立派に育てたけれど、旦那が放漫経営で破綻し、あちこち借金を抱え、とうとう離婚し、4人の子どもを彼女は育てた。
 そのおばさんから、先日夜中に電話がかかってきた。そんな時間に家の電話が鳴ることはほとんどなくて、不気味だったから留守電状態のままにした。すると、それはおばさんの長女が暮らしている外国からの電話で、「私、バッグをどこに置いてきたのかわからなくてさ、そこに忘れてない?」というメッセージだった。しかし、立て続けに電話が鳴った。するとこんどはとっても丁寧な言葉遣いで、「忘れたみたいで、申し訳ありません」といっていた。翌朝長女のところへネット電話で連絡すると、どうやらあちこちに電話したらしいという。
 しばらく何ごともなかったのだけれど、昨日、つれあいの携帯に電話があった。かけ直すと、何ということもないんだけれど、とにかく日本へ帰ってきていた。ところがそれを切ったら、すぐさま家の電話にかかってきて、留守電に吹き込んでいる。何かあったのかも知れないからと、電話をしてみると「いや、私は電話なんかかけてないよ」といった。外国にいる長女の代わりにこっちにいる長男に連絡をしてみると、なんと家族は全員、そういう状況にいることをわかっていた。おばさんの弟にも電話してみたら、わかっているという。
 それでいて、あのおばさんは自分がしっかりしているんだと思い込んでいるから、今まで通りひとり住まいをしているらしい。これは相当に危険だ。そうはいっても本人はなんで息子や娘と同居しなくてはならないのか、を納得できないだろう。思案投げ首だけれど、とりあえずケアマネジャーに相談していかないと、取り返しがつかないことになりかねない。