ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

出馬表明

  • 三原じゅん子「今、忘れられている日本人の良さ、保守の力を大切に思っているという点から(自然な流れで)自民党から出馬となりました」
  • 堀内恒夫「スポーツ省(庁)を設立し、スポーツ界の地位向上を図りたい」
  • 谷亮子「また、民主党の方で先生方にいろいろと教えていただきながら、また、小沢先生の強いリーダーシップの下、私も一生懸命がんばっていきたいと決意いたしました。これから皆様のご支援、そしてご協力、よろしくお願いいたします」
  • 中畑清「現役時代は“お祭り男”とも呼ばれたが(出馬すると)決めた以上はお祭りではなく命がけで頑張る」「GNO」:Gは「義理」、Nは「人情」、そしてOは「思いやり」と「恩返し」。

 堀内、中畑ってところはどう考えても冷静な政治活動ができるようなタイプじゃないよ。悪太郎といわれていた堀内がいくら自民党とはいえ、参議院議員に立候補するような時代がまさか来るとはとても思わなかった。中畑は長嶋がいなかったらオリンピック・チーム・メンバーにだってなれやしなかったと客観的に思う。谷亮子民主党からの立候補についてはいろいろ聞こえてくる。まさか本当に柔道の現役を続けながら議員をやるつもりじゃないだろう。それとも甘利明対策で現役を続けていて貰うっていうのかね。巨人の谷が放出されちゃうんじゃない?という読みはネタとしては面白いね。
 自民党は青木幹生が脳梗塞で倒れたあと、息子を擁立することに決めたのだそうだ。全然党を変える気のない落ち目元与党・野党はこのまま朽ち果てていくんだろうか。

ザ・スクープ・スペシャル

 テレビ朝日の昨日の「ザ・スクープスペシャル」は大阪高検公安部長だった三井環を取り上げていた。
 高検の幹部だった三井は検察庁内の裏金を内部告発し、テレビ朝日で鳥越のインタビューで告発し、新聞が連動して取り上げ、国会でそれを民主党菅直人が追及して参考人として国会で証言するという予定だったけれど、そのインタビュー直前に暴力団からの収賄容疑で逮捕。起訴されて保釈になるも、実刑有罪が確定して収監。仮釈にもならず刑を勤め上げて今年1月18日に静岡刑務所を出所。
 どうやら暴力団の人間と一緒に飯を食ったのは間違いがないらしい。しかし、この罪状で彼は逮捕と同時に懲戒免職となり、しかも実刑だったというところを考えると検察庁は相当に焦った様子が見られるし、時の森山真弓法務大臣が当時コメントしたセリフがいちいち法務官僚たる検察庁のいうがままだったことが明白で、虚しい。
 この路線が今の小沢一郎を基とした民主党への検察庁の攻撃の延長線上にあることがよく分かる。この事態に対して、検察の発表、あるいはリークをそのまま報じ続けてこの7月の参議院選挙での民主党の苦境を作り上げるためのキャンペーンに荷担するマスコミの力は相当に威力があることは先週末のこれらマスコミによる世論調査で明らかになっている。
 今から考えてみると昨年の小沢一郎の秘書逮捕にあたって、小沢一郎のイメージダウンを狙うリークの嵐はすさまじいものがあった。私も多分相当にマスコミに振り回されていたことは、「小沢がやめなきゃ民主党は政権を取れない、いずれにしろやめろ」と書いていたことからも明らか。
 なにしろそれまでの小沢一郎の私が抱えていたイメージは相当に悪い。なにしろ彼は演説が超下手で、政治家ともあろうものにもかかわらず、与える印象から慮る人間性が最悪。如何にも悪いことをやりそうだし、如何にもそれを鉄面皮で隠しているような印象を簡単に作り出す。その点では鈴木宗男と良い勝負であって、政治家になるには最悪のタイプだ。彼を小泉進次郎に較べたら私とペ・ヨンジュンくらいの差がある。韓流ファンのおばさんたちが小沢一郎を支持するだろうか(こんなことを書いたら石原慎太郎と同じ価値観になってしまうだろうか)。小沢は本来的には秘書タイプで、彼が秘書として暗躍したら相当に効果的で、飯島勲を上回る影響を及ぼしただろう。
 そんな力を秘めた男が民主党を意のままに動かしているんだから、危機に直面していた自民党と裏金を抱えた検察庁と利害が正に一致していたことは誰にも分かる。
 警察、検察が裏金を抱えて国民の税金を美味しい財源にして飲み食いを繰り返してきたことを思うと実に腹立たしい限りだ。しかも、彼等はこの社会の正義を守るための存在である。それも彼等の正義を守る存在はない。本来的にはマスコミこそがこれをその税の負担者たる市民に本来知らしめるべきことを知らしめるべきでなくてはならないのに、彼等もやっぱり利害のしがらみにぐるぐる巻きにされてしまっている。
 こうなったら私たちひとりひとりは無力かもしれないけれど、ネット上でどんどん発言していくしかない。
 週刊金曜日、月刊創といった雑誌をチェックしてそうした集まりに積極的に参加するだけでも対警察、対検察活動を支援していくことになるだろうと思っている。