ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

また築地

 不良小説作家が主張している東ガスから買った汚れ放題に汚れた土地に築地卸売市場を移転する計画は、現在の市場を改築するより安くできるんだから意味があるという主張をしている。

  1. 一度仮移転をして工事をして、また本移転するのは費用がかかる。
  2. 現在地に多層階の市場を建てると地下の駐車場は柱がたくさん必要で、トラックは動きにくくなる。
  3. 土壌汚染地に移転するんだったら工期は4年だけれど、今のところで改築すると引っ越しから何まで入れて12-3年かかる。

 金がかかっても時間がかかっても、いつまでも汚れた土地から出てくる食料を食べるよりはましだというのが私の判断。
 じゃ、「新銀行東京」に遣った金を返せ!オリンピック誘致に使ったとんでもない金額のビデオ代を電通から取り返せ。
 いくら汚くても、安くできるからと騙されてきた原子力発電所事業をよく考えてみよう。
 不良小説作家と自民・公明が私たちに押しつけようとしている汚染土壌地に築地を移設することが正しいといっている築地関係者の気がしれない。
 <追記>
 今日のブラタモリは期せずして築地界隈だった。本願寺さんの境内に防空壕があった。しかし、考えてみるとこの「防空壕」という言葉は段々意味がわからない言葉になっていくんだろうなぁ。
 元旅館だったというところに暮らしている元モトローラーの社員だったおじさんはおかしかったなぁ。あの辺のことをわかっている人が来てくれたら嬉しくてしょうがないんだろうなぁ。毎年ニューヨークに行っているって事はどこかに家作でもお持ちなんだろうなぁ。羨ましい。

いいですか!?

 小沢一郎は明白に強制起訴されるべきではない。それは第五検察審議会の議決文書には東京地検特捜が不起訴にした容疑以外の容疑についてまで言及されていることが既に法に違反しているからである。
 それをいっこうに報じようとしない、新聞テレビは怠慢そのものであり、それをそのままにして行ういわゆる「世論調査」は全く意味がない。
 小沢一郎陸山会事件は現在最高検が「捜査」しているという「証拠改ざん事件」と正に、全く同根の事件であることこそ、今こそマスコミが報じるべき問題である。

 これを認識しないまま、あちこちでコメントすると、あとで大恥をかくので、要注意。尤も、この国がもしも正常になった時の話ではあるけれど。

混在することに意味がある

 日本の大学の学部在学生の殆どは小・中・高校を卒業してそのまま進学してくる。浪人して入ってくる学生ももちろんいるのだけれど、それでも99%くらいはまだ10代で入学してくる。それなのに最初のコンパで直ぐに酒を呑むのはどうよという話もあるが、それは昔から見て見ぬ振りをしてきたものだから、時々急性アルコール中毒になって急死する学生がいる。
 社会は大学生になったんだからと一社会人として解釈しようとするし、学生たちもその気になる。それは昔からそういう扱いをするものだとされてきたからでもある。ところが一気に大学進学率が高まってきたものだから、かつて(それって一体いつ頃の話だよ、ということになるのだけれど)の大学生なんかに較べたら遙かに成熟度という意味でも明らかに幼い。半分冗談だけれど、昔の学生は写真で見るとみんなおっさんのようだ。
 私自身もあんまりよくは知らないけれど、かつてちょこっとずつ滞在した外国の例を引くと高校を卒業してから大学進学の権利を一旦取ってから、そのまま進学しないで社会に出て、やりたいことが明確になってきてから大学に入ってくるというところもあるし、大学そのものがアカデミックな勉強、研究をするために最低限必要なスキルを手にしてそこから専門性を高めるために一旦社会に出たり、あるいは直接大学院に進学するというところもある。
 だから、大学の学部や院に様々な年齢の学生が混在しているのが当たり前で、その中では当然の如く社会経験を多く積んでいる学生とそうでない学生がいて、だからこそ思いもよらない発想に直面したり、可能性に目覚めたりするんだろう。
 大したことのない私の経験からいうと、モノ・世代が創り出すモノ・カルチャーはおくがなくって、はっきりいってつまらない。次から次に物事が波及していかない。じゃ、こんな時はどうなんだ、あんな時はどうなんだという想像力が働かないから創造力に物事が及ばないのだ。
 ところで世の中の団塊爺婆が還暦を超えて時間ができると、自分が興味を持っていたけれど極めることができなかったことを、ようやくここで時間を見付けることができはじめている。この人たちが大学に帰っていけばいいのになぁと思う。それが大学の文化を高めることになるだろうと想像する。多分えせ賢明なる若い諸君は、邪魔だ、就活妨害だというかもしれない。
 しかし、大学を大学たらしめる文化を本当に大人領域にある文化とするためには考えても良いシステムではないだろうか。
 偉そうにうんちくを垂れる爺婆がやってくるのも考え物か。
 「板書が汚くて読めない」というリアクションペーパーを書くような大学生ははっきりいって要らないもの。大学という場で何をどの様に学ぶかという議論が世の中で議論されるようにならないとこの現状は変わらないだろうなぁ。

情けない質問

 取り敢えず表明しておきたいのは私は自公政権から政権が交代したことについては大変に歓迎していて、腐敗しきった自公から政権を取り上げることができた日本国民に感動したのである。
 で、昨日の衆議院本会議での代表質問に立った自民党稲田朋美議員の質問には、あの人の人となりを大いにうかがわせるものであったのだけれど、自民党はそういう野党になりはてたのであるということを認識しなくてはならない。
 はなはだ残念なことに現政権を攻めれば攻めるほど、細かく追求すればするほどそれまで永年にわたって自公政権が行ってきたことを浮き彫りにすることになってしまうことに気がついていないのだとしたら、大変に残念だけれど、もちろん気づいたままそのスタンスを取っているに違いない。各種特殊法人の実態を隠し続け、発覚しそうになったら担当大臣を放りだしたのは自公政権だったはずで、彼女が民主党に対して「ごまかし」だというのはそのままブーメランとなって返ってくることを思うと、むなしさが募る。なおかつそれでいながらの自信振りには何もいうべき言葉を持たない。
 小沢一郎陸山会事件についてはもちろん彼女は検察審議会の議決資料を読んでいない。
 彼女は元はといえば弁護士であるけれど、その名前を知ったのは「百人斬り裁判」によってであった。この裁判はお忘れの方も、あるいは全くご存じない方もおられるだろうけれど、日中戦争時に無錫から南京まで進軍する間にどちらが先に百人を斬ることができるかを二人の少尉が競い、それを東京日々新聞が報じたという事件である。この二人は戦後戦犯として処刑された。
 この事件がこのままに終わらなかったのは戦後この事件を報じた媒体、著者を二人の遺族が名誉毀損として訴えたからで、事実だったか、でっち上げ事件だったのかを論議することになった。その時の遺族の弁護を担当したのがこの稲田朋美議員である。
 まったくの新聞記者によるねつ造だとは認められないという判決が出て原告は敗訴している。
 どう考えても日中戦争当時の新聞が「戦意高揚」を意図して百人斬りを得意げに書いたことは容易に想像がつくし、そこに登場していた二人の少尉も得意の絶頂だったであろう事も、そして当時この記事を読んで、うんうんと喜色満面で得たりや応と納得した国民が殆どであったことも、子どもたちはこんな具合に怪しからん中国人を退治する力強い兵隊さんになりたいなぁと思ったであろう事も想像がつく。だから、きっと中身は舞台が中国でもあるから「白髪三千丈」的大げさ表現でこの記事が書かれたことも同じように想像がつく。
 昨日の稲田朋美の質問は衆議院TVで見ることができるけれど、時間がかかるのは覚悟して戴きたい。

  • 菅総理は重大な国家侵害であるシンガンスの釈放嘆願書に署名している。知らないで署名したといっているがその間抜け振りを挽回するためにこの10年間拉致問題解決のために何をしてきたのか。
  • 尖閣問題について語る中で「腰抜け、ぶれたという国民の判断を畏れた卑怯者内閣、意思のない内閣」
  • 詐欺ともいうべきマニフェストで政権をかすめ取った民主党

ノーベル化学賞

 北大の鈴木章名誉教授とパデュー大の根岸英一特別教授、そしてデラウェア大のRichard Heck名誉教授の三人に今年のノーベル化学賞が授与されると昨日発表された。
 やっぱり有名な大学ばかりだ。
 日本の新聞やテレビは朝から大騒ぎで日本テレビなんぞはパデュー大からの生放送、鈴木先生の弟さんが生出演、というおちゃらけ振りだけれど、デラウェア大のHeck先生については、私が聞いている限りにおいてはほぼ何も伝えていない。
 The Ledger.comによるとHeck先生は79歳、長いことフィリピン・マニラにお住まいだそうで奥様もフィリピンの方だそうだ。
 テレビ朝日はニューヨーク支局に「今回のノーベル賞についてどんな具合に報じていますか!?」と浮かれて聴いているが今年のノーベル賞の一環としては報じるけれど、特にどうこうと報じるわけはないだろう。それは日本のメディアが日本人が受賞していない部門については通りいっぺんに報じるけれど、大きく取り上げることがないのと同じなのはちょっと想像すれば直ぐにわかるというものだ。君たちも、Heck先生についてひと言ぐらい報じるべきじゃないの?

2010年10月06日のツイート