昨日のNHKラジオ「ラジオ深夜便」は2時間にわたって「ニューイヤーを彩る ワルツ・ポルカの世界 by 音楽評論家・奥田佳道」というのをやっておった。で、もちろん今年のウィーン楽友協会でのニュー・イヤー・コンサートの中から数曲を流したところまではまぁなんということもなかったのだけれど、そこからヨハン・シュトラウスにはお父さんがいて、兄弟が二人いて、という話から、とうとう最後にはAstor Piazzollaが出てきてしまって、こうなると例のヨーヨーマが演奏してからこの私だって知っているという「Libertango」の話になるわけだけれど、ここでこの奥田佳道が出してきたのが「Oblivion」でござい。リベルタンゴの情熱的なリズムとメロディーラインとはがらっと変わって、なんとも切々と訴えかけるのでござい。真夜中にこんなものをかけられちゃたまらない。反則というものだ。
訃報
友だちのお父さんがこの8日に亡くなったのだそうだ。享年、なんと98歳である。死んだうちの親父が生きていたら今年で百歳だから歳下には違いないけれど、1-2歳下だっただけだったのである。そうは思わないくらい気さくなお父さんだった。つまり、うちの親父が偉そうにしていた、ということだけれど、どうもそれは偉そうにしていたというよりも不器用な、ウ〜ンある意味家族に関しては付き合い方が下手だったといってもいいかもしれない。実はこの私もまさにそのまま生き写しだなぁと最近になって思っている。かつてはそんなことはない、あんな親父と私は、家族に対しては違うんだと思っていたこともあるのだけれど、実は大差なさそうな気がしてきた。
今年の正月はもうひとりの友だちのお母さんもなくなった。冬は年寄りにはやっぱりきついんだろうか。それにしても98歳とは、いわゆる「大往生」だろうなぁ。