ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

問題

  • 地方の生活に車はもはや欠かすことができない足です。しかし、かつて地方では今のように一人一台の車があるなんてことは考えられませんでした。ではどうしていたのかといったら、一時間に一本くらいのバス、あるいは二時間に一本くらいの国鉄ローカル線を足としていました。国鉄は組合潰しのために民間に分社化されて路線はどんどん廃止され、民間バスは赤字でやっていけなくなり、今のように一人に一台の車がないと暮らせないようになりました。さて、一番儲けたのは誰で、一番そのしわ寄せを受けたのは誰なのかを論じなさい。
  • 地上デジタルテレビにすると画面が綺麗になり、送信できる情報がそれまでに較べて増大するということでこれまで映っていたテレビは映らなくなりました。新しいテレビを買うか、なんだかわからない機械を導入しないと見られません。アンテナも換えないと映りません。そのためにはテレビをどこに繋げればいいのか、録画するにはなんの機械を買ってどう繋げればいいのかわかりません。お金もないし、もう面倒だから、テレビ早めにしてラジオをつけて一日暮らしている高齢者が増えました。さて、地デジ化で最も儲け、一番そのしわ寄せを受けているのは誰なのかを論じなさい。
  • 高齢者介護や、障がい者介護、医療費補助に充当する資金を産み出すために、消費税を上げることになりそうです。自分達だけの食事は量が少ないので、一食あたりの効率が悪いので、どうしても高くつく高齢者はその分これまで以上に消費税を負担することになります。消費税が上がっても一番影響の少ない人はどの様な人なのか、想像力を働かして論じなさい。

大ゴケ

 友だちから「明日、新宿で食事会をやるけど来る?」と誘われて、うんうんと返事をした。19時半だと聞いていたから、充分余裕を持ってでかけていった。いわれた店に到着すれども、誰の名前も予約にない。おかしいなぁと思ってメンバーのひとりに電話した。とても冷静に電話にでた本人はどうやら残業やっているらしく、淡々と「どう?」っていう。おかしいなぁと思ったら「明日のこと?」といわれて納得した。どうやら一日フライングしたようだ。やれやれ、そんな歳になった。

異常

 大阪市議会は大阪維新の会、公明、自民が共同提案という形で国歌起立条例案を昨日28日の深夜にまで持ちこんでこれを可決したのだそうだ。大阪には大阪府条例が既にある。にもかかわらず大阪市にもこの条例を作り出した橋下維新の会のスタンスはこの条例そのものもさることながら、ここで彼らの力を見せつけるという意図が非常に重要な部分を占めている。
 いうまでもなく、橋下維新の会には多くの既存保守政党が臆面もなく擦り寄っており、東の元不良小説作家も擦り寄っている。橋下維新の会はこのあと大阪市の公務員労組を叩きつぶし、その勢いに乗って大阪市の教育方針を戦後これまでどんどん自由な発想と自分の創造性の発揮に軸足を置いてきたものが日本の文化を壊して貶めてきたという論理でかつての息苦しい、そして暴力的に多様性を否定するシステムに戻そうとする方向性をあからさまにしてきている。
 たかだか、東の元不良小説作家程度はどうにでもなると思っていたけれど、彼の差別主義的な、教養のかけらすら感じられない言動が東京都民に受け入れられており、どんな独裁的な言質も「これまでになくはっきり物を言う」という実にくだらない価値観で生きながらえている状況の中にあり、そこへもってきて橋下維新の会の人を人と思わぬやり方に一気に雪崩を打った世の中になることに異を唱えないわけにはいかない。
 彼ら、すなわち、元不良小説作家、元タレント弁護士らのどこがおかしいかといえば、あれほど多くの国民を死に追いやった挙げ句の果てにその総括は全く自らの手で行うことなくここまで来てしまったこの国を、またぞろあの時の価値観に揺り戻そうとするところにあるだけではなくて、彼らの考え方が巧くいっている人間達、つまり要領よくこの世の中を渡ることが幸運にもできてしまっている人間達だけのものにしていこうとしているところにあり、それはつまり、社会の階層化を促進するところにある。
 このまま黙っていると、必ずこの世の中は元に巻き戻されていってしまう。それでなくても、そうではないだろうと思っていた民主党も今まさに、巧くやれている連中のためだけの政治に邁進しているだけに、力ない層はまたあの頃そうであった「奴隷」となってしまう。
 はなはだ残念なことに「奴隷」となってしまうと自分から考える必要はないし、抑圧者からのお情けを頂戴してカツカツに生きることができてしまう。そして、見捨てられた時には「自分の努力が足りなかったからなのだ」と納得させられてしまう。
 確かに今の世の中で市バスの運転手が年収一千万貰っていると聞いたらびっくりする。「羨ましいなぁ」と思う。それでは周りの人たちの年収がそれに互するくらいになればそうはならない。バブルの時にその市バスの運転手はどんな立場にいたのだろうか。物価の変動にあわせて給料を調整しなかったのは一体誰だったのか。
 円高になった時、超大企業は「これではやっていけない、でていく」と直ぐに反応した。では円安に振れた時超大企業は「こんなに儲かっちゃうから、払っていない法人税をこれだけ払う」と反応するだろうか。しないだろう。市バスの運転手が黙って自分の報酬を死守したことは怪しからんけれど、内部留保を抱えたまま「円高を放置するならでていく」と主張し、法人税を負けろ負けろと主張する経団連は怪しからんことはないのか。
 ひょっとすると「奴隷」の好きな国民なのかも知れないなぁ。だったら石原慎太郎橋下徹もその象徴として銅像にでもしたらどうだ。

また雪

 昨日の夜中から雪だと聞いていたのだけれど、夜半過ぎに帰って来た娘によると降っていなかったようだ。それが朝になって見ると降り続けている状態だ。こういう時は車が通っている道路はビシャビシャになるだけだけれど、それほど通らない裏通りはいつまでも雪が残っていて、歩道なんかも下がアスファルトならまだしも、タイル張りなんかに中途半端にしてあると、雪が滑って危険この上ないのである。
 若い時はそれでもなんちゅうこともないのだけれど、柔軟性に欠けた状態になっている昨今では身体の反射神経も既に皆無に等しく、つるんといったらそのままゴトンとなって腕やら足やら骨折、くらいならまだしも、後頭部を強打してあっという間にあの世行きとなりかねない。
 ま、ぐだぐだ周りと軋轢を造りながらいつまでも生きながらえるよりかは数段良いかも知れないけれど、準備せずにいってしまうのはちょっとどうかと思う次第。
 ♪ゆぅきぃはぁ、ふるぅぅぅ♪のである。

2012年02月28日のツイート