ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

konnichiwa

 米国で日系米国人の圧迫された戦中の強制収容に関して、新たなニュースが入ってきた。いってみれば、これもまたトランプ政権が生み出した現象といっても良いかも知れない。
 公聴会での話。
 ハワイ選出の民主党議員、コーリーン・ハナブサが、第二次世界大戦中の日系米国人に対する歴史に焦点を当てている財団に対する補助金をカットするという案について、公聴会でInterior secretary である Ryan Zinkeに質問すると、彼はその対応としてまず「Oh, konnichiwa」といったそうだ。ハナブサは「この場合厳密にいえばおはようございますだ!」と切り返した。
 知らない人は外国人が日本人だと知って相手に「あ、こんにちわ!」といったのが何がいけないのかと単純に思うはずだ。しかし、この場合この反応がどんなニュアンスで語られたのか、というのは非常に問題になる。何しろ相手は(日系人を祖先に持つとはいえ)米国人であり、なおかつ語られているのは米国人が戦中不法に強制収容されていたことに関連しているからだ。
 逆さまに考えてみれば良い。中国系の日本人が、南京の件を話していたときに日本人に「そうかい、にいはお!」と反応されたらそれが愛着のある返答と思えるかといえば、そうではないだろう。
  この時のやりとりはこちらで見ることができるけれど、カリフォルニア選出の民主党の下院議員、Judy May Chu(中国系か?)も彼にその意図があるかないか以前にすでに問題だとコメントした。多分彼は軽い気持ちでこれをいったかも知れないが、慎重さを欠いているといえる。
 この問題がこれからどのような展開を見せるのか、わが国の自民党政権の対応と比較しながら興味深く見守ってみたい。

日本人日系人スパイ網

 戦前、米国に暮らす日本人移民、あるいは彼らの子孫である日系人によるスパイ網が、ワシントンにあった日本大使館の三人の一等書記官のひとり、情報担当の寺崎英成の手によって構築されたいたという話があるらしいのですね。で、寺崎は国外追放ということになったので、メキシコへ一旦逃れるということになっていたので、その送別会が前夜開かれていたというのが1941年12月7日の朝までに最後通告が遅れた理由だったという話を聞いたことがあります。
 しかし、それはそれでおかしな話で、日本からは事前に送電予告があったらしいですよ。そして、この朝、この伝聞を英語にタイプしていたのはタイプがヘタックソな一等書記官のひとりだったそうです。重要な電文なので、地元で雇っているタイピストじゃなくて、一等書記官が叩けと命令されていたそうです。尤も当日は日曜日ですが。じゃ、なんで他のふたりの一等書記官は手伝わなかったのか。三人は全く意思の疎通を欠いており、それどころか、全くお互いのやることに我関せずだったのだそうです。つまり甚だ仲がよろしくなかったと。
 ここで驚くのは、地元で雇っていたタイピストというのが全くの派遣社員で、どうもこの人間のバックグラウンド調査すらしてはいなかったらしい形跡があることだそうです。戦後になって、このタイピストは誰だったのか特定しようとして、全くできなかったというくらいで、その辺の脇の甘さは驚くべきであったそうです。
 そういえばタイピストといえば、後に東京ローズとして国家反逆罪で裁判にかけられた戸栗郁子もあの仕事に就いたきっかけはそもそもタイピストとして雇われたくらいで、日本から専属のタイピストを連れて行く、という考えがそもそもなかったのかも知れませんが、実にお粗末そのものとしか思えませんが、当時はその程度のことだったのかも知れませんねぇ。
 寺崎のスパイ網がかなり広範囲に機能していたのだとしたら、真珠湾を攻撃されるやいなや、FBIが一気に日本人移民のリーダー的な存在であった人々を補足して収容したことを考えると、そのスパイ網は完全に米国側に把握されていたということになります。だから、日本人移民、日系米国人を隔離して機能できなくしようとした米国側の考え方は軍事的に見れば当然だということになるのでしょうか。
 しかも、米軍は太平洋戦線の進捗に従って、隔離した日系米国人の中からMilitary Intelligence Serviceに働くメンバーを養成したり、通訳兵を養成したりしている。機を見るに敏だったわけだ。しかし、それが誰でも彼でも拘束してしまったことによって、後年大きな問題になった。
 それでも不思議なことは今でも、ワシントンにはそれら強制収容所についてのモニュメントが建っているし、全米日系人博物館や、各地のその種の施設では未だにあの強制収容所時代を忘れるな!としたキャンペーンが展示されているし、それらキャンプの跡地では、マンザナー巡礼やツールレイクのイベントが開かれている。それでも米国人(日系だって米国人だけれど)はそれらのイベントに殴り込んだりはしていないように、こっちからは見えている。
 しかし、日本では米国や、フィリピン、韓国で戦時中の日本軍による慰安婦問題についてのモニュメント設置やムーブメントに日本政府が正面切って「やるな」と抗議をする。この差は一体何だろうか。
 戦争だったのであるから致し方がないではないかという居直りだったら、米国政府から、もう強制収容問題を蒸し返すな、各人に2万ドル払ったじゃないか、といわれてもしょうがない。この差はなんだろうか。

朝飯

 どうも朝飯という奴は日々変わらない、という傾向にある。それは多分私だけじゃないと思う。世の中の多くの人がそうなんじゃないか、という気がする。例えば、会社勤めの人の中には全く朝食べない、なんという人もいるけれど、毎朝同じ店で立ち食い饂飩を食べるという人がいる。同じ喫茶店で同じ珈琲とパンだという人もいる。
 私はひと頃、毎朝オムレツを焼いていた。野菜を電子レンジでチンしたものとハムを卵に混ぜてフライパンで焼く。これ、結構手間がかかる。
 今はほぼ毎朝、丸大ハムのロングソーセージという奴を気に入りのバタールをトーストしたものに挟み、ケチャップとホースラディッシュソースをかけ、レタスサラダと一緒に食す。これが旨くて止められない。一体いつ飽きるのだろうか。いつまでも続きそうだ。

予定

 ボーイスカウトがバザーをやっているので、そこにお伺いして、上野のお山で地元の素人合唱団の発表会を冷やかし、銀座に友達のバンドの演奏を聴きに行くという、日曜日です。
 昨日の夜、寝ながら圓生の「髪結新三」を聞いていたら、寝付けなくなって、とうとう最後まで聞いてしまったわけで、何時頃寝付いたのか、とんとわからない。

2018年06月02日のツイート