ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

小言幸兵衛

 いえいえ、落語のことではなく。テレビジョンのニュースを見ていると、私はそこに出てくる(私にしてみると)顰蹙な輩が登場すると、もう矢も楯もたまらず”あんな奴は、ゆるせんなぁ〜!”と四六時中怒っているのだそうである。頼むから私の見えないところでやってくれと家人が言う。どうやらそろそろ小浜利得の域に到達してきたようである。


 今朝の電車でまたもや馬鹿な奴らが7人がけに6人で座って平然としている。それも車輌内すべてである。つまり、もう現代の若者の体サイズに合っていないのである。そんなの嘘だけれどね。きちんと謙虚に座れば座れるんだよ、7人。みんな反っくり返るから座れないんだよ、6人しか。誰も彼もそんなところでいばんなよ。男気を見せるのはそんな所じゃねぇよ。


 そこでよりによって途中から乗ってきたおじいさんが私の前に立つわけだよ。すぐさま席を譲るよ。すると多分周りの若者は「なんだよ、良いかっこしやがって、あのじじいは」といって絶対に立たないのであるな。そう思うんだったら立たなきゃ良さそうなもんだが、どうしても私は立ってしまうんだなぁ。なんで? 良いかっこシィ、だからに決まっているのだ。年寄りは立ち上がってええかっこしいをやり、若者は足を投げ出してええかっこしぃをするのであるな。それにしてもオヤジも、おばさんもなんでその間に5cmほどのすき間をわざわざ空けるのかなぁ。詰めて座ると隣のおじさんに「お、こいつ、俺に気があるのかな?」と思われちゃうから? それとも「私は偽善者じゃないのよ」と思っているからなの? 良いじゃん、たまには偽善者やりなよ。気持ちいいよぉ〜、偽善者は、少なくとも偽悪よりはね、そこの兄ちゃん!