ほぼ足りてまだ欲 その先

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国民投票法

 民主と自民は前夜枝野と船田で合意に達していたけれど、菅直人が拒否したのだという。それにしても参議院の存在価値は全く意味を持っていないと今回もほとほと思った。今となってみると公聴会やら特別委員会やら詳細を読もうとするとどこにも見つけることができない。国民が詳細を知る必要はなく、国民が選出した国会議員が詳細を検討して採決したんだからそれでよい、ということだとは思わないけれど、現実的にはそんなことになってしまっているのだろうか。それとも私の探し方が下手だと云うことだろうか。
 「相当長い議論、深い議論をしてきたんだと思いますね」とシレッとコメントするお坊ちゃんが不気味である。
 民主主義社会というのは多くの平均的な能力を持つ人びと、そしてそれ以上の能力を持つ人びと以外の、何をするにしても、何らかの面に於ける少し不利な能力を持つ人びとを如何に支え合っていくことができるかという社会であるが、何か方向性を決める、あるいは何らかの選択肢からどれかを選ばなくてはならないというせっぱ詰まった時に、それでは多くの人がこうしていこうかと苦渋の結果、しょうがないから選択するその選択肢を決める、そのためにみんなで投票する方法を選んでいる。本当はこんな最も原始的な、投げやりな、責任を放棄した決め方を、取ることがなければそれに越したことのない、そんな社会なのである。