ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

17時19分

 衆議院厚生労働委員会社会党阿部議員の質問が終了するや否や与党議員が急遽動議を発し、委員長席に与野党委員が取り囲むが与党議員が野党議員を押さえつける。委員長の声はマイクに乗らず、しかし、速記者は委員長をじっと見つめ、与党委員は起立し、野党委員は横断幕を掲げる。今国会で一体全体何度目の強行採決なのか。これが常態化するというのは実に、嘆かわしくも、情けない民主国家のあり方だ。
 国立国会図書館国会中継サイトの画面は音声が消え、休憩の文字が出たままの画面となる。社会保険庁の解体、民営化についての詳細議論も、今年の2月になってようやく判明した5000万件以上の迷子案件も、中には生年月日すら不明となってしまっているものもあるというとんでもなくだらしのない役所の仕事の原因追及も、今後の打開策の予算化も方向性もハッキリしないままに、この役所を切り離すことを決定するというのはどういうことかというと、保険者たる全国民を年金という生活手段の基礎をどうでも良いと判断すると云うことにある。
 それでなくても社会保険庁のシステム維持費、年間1000億円は保険料から支払われているという。それでこの状態である。保険契約者たる国民をバカにしているというレベルは既に通り過ぎて、ないがしろにしている。要するに安倍お坊ちゃん内閣が国民を必要とするのは「選挙の時だけ」であり、あとはなんだろうと構わないのである。
 社民党・阿部議員が5000万件の精査にかかる経費をまさか社会保険料から賄うわけではないだろうと質問すると、安倍お坊ちゃんは「予算化して行う」と言明した。冗談じゃない!なんで税金からこんな費用を使わなくてはならないのか。社会保険庁がきちんと仕事をしていればこんな経費なんてかかるわけがない。歴代の社会保険庁長官経験者、あるいはころころ転職で稼いだキャリアの皆さんに拠出して頂くのが筋合いではないのか。議員年金は関係がないんだろうから、どこまでも人ごとなんだろう。神戸製鋼に籍を置いていた分なんてお坊ちゃんにはなんの関係もないだろうし、国民年金なんていらないんだろうけれどね。
 ふざけるな、安倍晋三! 競馬にいっている場合か! 
 それでも日本国民はこんな政治がお気に入りなのか。