辞任するという自民党中川幹事長は背中を丸め、うつむき、声の張りを失って弱気な風情を見せる。そんな簡単に彼がうちひしがれるとは思えない。しかし、このままにしていくと、もう一回打撃を喰らう可能性が自民党にはあるといっても良いだろう。年金関連について「野党はそんなデーターをどこから持ってくるんだ、私たちも入手していない」というコメントをしたけれど、多分彼は民主党は自治労経由で入手しているだろう、そこにしがらみがあるだろうといいたいのかも知れないけれど、政権与党自身が行政官庁から入手できないということを、形だけかも知れないが、吐露してしまったことになる。
「反省すべき点というのは何ですか？」と訊ねられて中川自民党幹事長は「民意は素直に受け止めなくてはならないと承知しておりますが、（中略）あくまでも今回の選挙は参議院であって、われわれは衆議院では過半数を持っている。これからは民主党も責任ある政党として活動をして頂きたい」と答えて時間を食い潰した。上手いねぇこういうはぐらかし方は。
