ほぼ足りてまだ欲 その先

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目から鱗

 これまでHydraulic Power といったら水力発電のことだとばっかり思っていた。あるサイトを読んでいたら出てくるのだけれど、hydraulic power companyというのは水力発電の会社だと思っていた。ところがどうもそうじゃないらしい。それはロンドンの話なんだけれど、19世紀の中頃は水を鋳鉄のパイプで引いてきてその水の力そのものを動力に転換するというものを指しているのではないかと思いあたった。water engineなんてものが書かれている。そこからその水の力を利用して発電機を回して発電するという方向に転換していったようだ。
 そういえば今読んでいる「コロラド日本人物語 日系アメリカ人と戦争」(今田英一 2005)の冒頭に1888年に京都から田辺朔郎と高木文平の二人がアスペンとグレンウッド・スプリングスで稼働しはじめた水力発電所を見にきたと書いてある。二人は琵琶湖の水を使った水車動力を紡績工場に供給するシステムを前提に来たのだけれど、時代が移っていることを察して切り換えたのだというのだ。これが日本で初めての蹴上(けあげ)の水力発電所となって結実するというわけだ。