ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

店員に挨拶

 はてなの「注目のURL」で「店員に「ありがとう」と言う人が大嫌い。」という書き込みにやたらにアクセスがあることを知った。この人がいくつなのか知らないけれど、後半に「あ、でも年配の方とかが笑顔で「ありがとう」と言ってくれたら素直に嬉しい。この気持ちは何でしょう。。。」と書いておられるところを見ると若い人なのだろう。
 私はどこででも、コンビニやスーパーでも「ありがとう」っていっている。あかるく「どうもありがとうございまぁ〜す」と返されることも多いけれど、そうでもないことも多い。私のこの習慣は多分に外国にいた時の影響だと思う。何をするにも「Would you excuse me」だったり「Thank you」だったりした習慣だったのだろう。それでもそれを若い方が「ありがと」の様にえらくつっけんどんにいったり、反り返った雰囲気でいうと日本ではそんな習慣がなかったから威張っている様に聞こえるのだろう。実際に「威張ってなんでいけないんだ」と思っておられる方がいるんだろう。
 例えば和食の静かな店でお客の20代そこそこのお嬢ちゃんが帳場のおかみさんに「ありがとう」といったらそりゃ確かにえらそうに威張って聞こえる。それが50代のおっさんが20代のお帳場のお嬢ちゃんに「ありがとう」といったらそうは聞こえない。
 そもそも今の都会社会では第三者との接点ではほとんど言葉を口にしない。電車の中で降りる時や中に入ろうとする時でさえも「ちょっと失礼します」や「ごめんなさい」という人は少ない。無理矢理通るか、隙を見て通る。相手に気を遣わせてはいけないからという理由をいう人もいる。それはまさに反対でくっつきながら通る方がもっと失礼だと思う。しかし、できるだけ人と接点を持ちたくないと思っているんだろうと感じる。
 ちょっと話がずれたけれど、「ありがとう」ひとつでもニュアンスと場所で意味が違ってくる。私はうざい奴といわれるのだろうけれど、ちょっと中を見たくなったお店に足を踏み入れる時に「お邪魔します」、出る時には「お邪魔しました」なんていっちゃうこともある。そんなお店は往々にして自分が気に入った店なのだ。だから某所の某帽子屋では一度もそんな言葉を口にしたことがない。それは「ここはお前なんかの来る店じゃない」といっている様な一瞥を投げる店員(それが店長だろうと持ち主だろうと)が嫌いだからである。