ほぼ足りてまだ欲 その先

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昨日の落語

 年に二回の金原亭馬生の「木挽町落語会」に今回も伺うことができた。これに行くとどうやら無事に今年も春を迎えることができたという気になる。一杯のお客さんである。いつもの画家のお二人にも半年ぶりに再開。ジュンちゃんご夫妻はやっぱり花粉症なのだそうで、旦那はハンチングに大きなマスク、両目を覆い隠す眼鏡で怪しさ満載である。ハジメ君ご夫妻は一年前には飼い猫の一匹をなくして落ち込んでいたのだけれど、今や4匹を飼っていて写真を見せてくれた。立川の先輩ご夫妻は孫の写真を嬉しそうに見せてくれる。皆さん様々な状況を抱えているんであろうけれど、半年に一度の会は楽しく過ぎる。
 師匠の噺は季節柄「花見の仇討ち」で、この噺の場所は飛鳥山だったり、上野のお山だったりするけれど、師匠の噺は向島の三囲神社そばの大きな桜の木だ。今日は師匠についてきたのは馬吉で、先日の鹿芝居の「子別れ」で亀吉をやった彼である。撥ねてからみんなでビールを呑みに行く。さてその帰路、今日の「花見の仇討ち」の落ちはなんだったっけ?と思い出そうとするけれど思い出せない。往々にして噺の中身は思い出すのだけれど落ちを失念することはあるけれど、さっき聞いたばかりの噺である。なんと情けないことか。これじゃ、電車の中で席を譲られるのも当然か。うちに帰って焦って調べる。
「これ、これ、なにゆえに逃げる!?勝負は五分と五分だぞ!」「いえ、六部が参りません!」だったっけなぁ。それにしても六部を説明しないとこの噺も段々理解して貰えなくなるねぇ