ほぼ足りてまだ欲 その先

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澤村美司子

 「さわむらみつこ」という名前の音に覚えがある。「どっかで聞いたよなぁ」と思った。昨日の夕刊に訃報が載っていたのである。

歌手の澤村美司子さん死去 Asahi.com 2008年03月13日13時08分
 澤村美司子さん(さわむら・みつこ=歌手、本名中島満子=なかじま・みつこ)が11日死去、66歳。葬儀は近親者のみで行い、後日音楽葬を開く予定。喪主は長男中島幸佑(こうすけ)さん。戦後、少女歌手としてデビュー。米国でも活動し、1956年にはマーロン・ブランド主演の映画「八月十五夜の茶屋」に出演した。

 顔が思い浮かばない。こんな時はネットで検索に限る。一発で分かった。ご本人のサイトを発見。→こちら。profileの頁を見て漸く、あぁ、こんな人いたなぁ〜と頷く。
 15-6歳の時にハリウッド映画「八月十五夜の茶屋」に出演したのだという。この映画はゲイシャ・ガールである京マチ子と米軍大尉であるグレン・フォードが主役の映画で、村上由見子の「イエロー・フェイス ハリウッド映画にみるアジア人の肖像」(朝日選書469 1993)によれば元はブロードウェイのミュージカル。いってみれば「マダム・バタフライ」のひとひねり物か。部隊は沖縄で、マーロン・ブランドは現地の通訳「サキニ」という役柄で目をつり上げたメーキャップである。尤も1962年の映画「青い目の蝶々さん(My Geisha)」ではとうとうシャーリー・マクレーンが目をつり上げたメーキャップで芸者姿を披露している。
 話がとんでもないところにいってしまったけれど、あの映画に出演していたとは全く知らなかった。彼女は1956年にハリウッド映画に出演しているのだそうで、2005年の暮れにアメリカ・デビュー50周年記念コンサートを開いたのだそうだ。忘れていたなぁ。
 11日には女優の根岸明美卵巣がんで死去している。73歳。