ほぼ足りてまだ欲 その先

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ジャンク

 CNNのJack Caffertyが「ジャンク」だっていっちゃったものだから大騒ぎになっているらしい。なるほど、中国の大金持ちの人たちが(ブランドものは日本で買えば間違いがない)ってんで銀座のブランド・ショップを徘徊しているらしいという噂は聞いていたから、なんとなく、あぁ、そう思っている人はやっぱりいるんだなと思ってはいた。しかし、これはかつて日本の製品に対して云われていたのと大して変わりないんだろうな。銀座で買われているものもどうやら日本製品じゃなさそうだしなぁ。
 それにしても東アジアの人たちはみんなこぞって欧州ブランドに弱い。私も含めて、どうしてこう弱いんだろうなぁ。何となく材料に関しても、そしてかける手間も惜しまない本物を使って本物をつくっているんだろうという刷り込みがあるのだろうか。それは逆説的に云うとこっちで作っているものが何となく表面的にそれらしく見えればそれで良いだろうという志に根ざしていると思うからなんだろうか。例えば、同じポロシャツをつくっても格安のへらへらの生地を使って、縫い代もギリギリにとってつくって一回洗っちゃうとぼろが出ちゃうというものでもまぁいいか、というのがつくる側もそれを買う側にも気持ちがあるからなのだろうか。自分もそう思っているし、それを提供する側もそう思っているから、この気持ちの持ち主なんだろうと思うマーケットの中だったらそれでいいや、という気持ち(?)がそうさせるのかなぁ。
 そんな高いものなんていくら本物でもいらねぇよ、とはならないのがジャンクの道への第一歩だろうか。多分1950年代のわが国生産物はそんなだった様な気がするがなぁ。東京オリンピックも庶民の生活にはおよそ似つかわしくない無理矢理開催だった様な気がするし。そうするとあと40年経つと中国も今の日本みたいになるんだろうか。いや大きさが違うからもっと時間がかかって、おかげでそのらしさを残すことができるんだろうか。それにしても面と向かって「ジャンク」と云われたら、そりゃ怒るよな。指さして「バカっ!」って云われた様なもんだものな。