5月第2日曜日といえば「母の日」で、バスパック旅行も「母の日」記念パックがある。私の母はもう4年前に他界しているけれど、連れあいは二人の子どもの母だからという理由をつけて白馬まで温泉に入りに行く。かつてこのあたりにはスキーにしか来たことがないから温泉なんて目に入らなかったけれど、バスの車窓から見ていると結構温泉のサインがあっちにもこっちにもある。
このあたりはようやく田植えが終わった直後、あるいはこれからまさに田植えをしようとしている時期であった。その隣には麦畑があったりしてこちらはようやく穂が着いたくらいでまだ丈は低いけれど、風にそよぐ姿が麦畑の雰囲気を醸し出す。スキー場の上の方にはまだ雪が残っていて、八方の上にはまだ搬器がついたままのリフトがある。5月7日まで運転していたらしい様子が見える。今回のバスパックへの参加者は全部で33名。もちろん平均年齢は私を上回る。温泉はあまり大きなものではなかったけれど、サウナ、露天風呂まであって、まさにオフ・シーズンの今では時間によってはガラガラである。
30年ほど昔に来たばかりだから周りの景色が変わっていて当たり前で、見たこともない施設があっちにもこっちにも見えるし、ゲレンデ方向を双眼鏡で仰ぎ見ると、ガラス張りのような施設や、ずっと上の方にも見たことのない建物が見える。森の中に「アジアン・クイジーン」のレストランなんてものもできていたりして景色はすっかり変わってしまっている。
明日はバスは須坂に行き、昨年の暮れに遊びに行ったけれどもう年末休暇状況に突入していて入ることのできなかった「田中本家」を訪問する予定である。ドピーカンではないけれど、雨がもってくれればそれでいうことはないな。
逗留中のホテルでは各部屋でFREESPOTで無線LANに無料で接続することができる。どうやらこの地域では多くの施設がFREESPOTを備えているらしくて「白馬」で検索すると結構な数がヒットする。これまで温泉に来るのに、そんなことを考えたこともないが、今回は大した荷物があるわけでもないからラップトップを突っ込んできてみた。先日一度街中で一度試してみたから何の苦労もなかった。
ウグイスや 湯気の彼方を 鳴き渡り
