ほぼ足りてまだ欲 その先

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 NHK BS-1「世界のドキュメンタリー シリーズ核の時代▽アメリカ被曝(ばく)兵士の告発」2000年制作 
 米軍陸・海・空軍兵士のインタビューを中心に淡々と綴る。驚くべき無神経な兵士の扱い。全く何ら特別な装備を持たされずに核実験のためのセッティング、そしてそのピックアップ。完全に人間の尊厳を無視した実験。こんなことまで平気でやってきた政府自身はどのような補償を兵士にしているのだろうか。「ロンドンに落とされた爆弾であっても、爆発それ自体を避けさえすればその後は無事だったけれど、これは爆発をよけることができたとしても、そこから人生の残りすべてを棒に振るだけではなくて、自分の子どもたちにも人生を捨てさせる。こんなことがあって良いわけがない」と一人の兵士が語る。とにかくキノコ雲はそれまでの人間が見たこともない光景を呈していたらしくて、それぞれが必ず発言するのは「様々な色がちりばめられた、それはそれはきれいな色をしていた」といった言葉だった。
 「これをみていつか人間は滅亡すると確信した」というひとりの兵士の言葉は重い。