ほぼ足りてまだ欲 その先

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オリンピック

 ソフトボールの金メダルは本当に良かったと思ったけれど、なにしろ上野投手の超人的な活躍には本当に頭が下がる。最後のオリンピックでもあるし、ここまで連覇の米国に勝つという気持ちは何物にも代えられないものだったのだろうと思うが、この体力、精神力は一体全体どうやってここまでになったのだろうか。自分には全く縁のない世界だからこれは全く想像がつかない。辛いことは山ほどもあっただろうし、こんなことはもう辞めたいと思ったことも二度や三度ではなかっただろうし、自分を律するということは大変に辛いことだとも思うが、そうしてこういう名誉を得ることができる人たちのことを考えると、本当に良かったねといってあげたい。
 これまで何度もいわれていたことだけれども、最近はほとんどというより全くいわれなくなってしまったことだけれど、オリンピックはやっぱりアマチュアのためのものではないのだろうか。かなりの数の種目がプロフェッショナルのアスリートに対してオープンになっているけれど、それはかつての東欧諸国のステートアマチュアリズムに対抗してのことでもあっただろう。現在、野球、バスケット、テニス、自転車等あるけれど本来的なオリンピックの精神からいったらやっぱりプロフェッショナルは排除されるべきではないのだろうか。今更何をいっているんだという話になるのかも知れないが、オリンピックそのものが商業ベースに乗るか、あるいは今回のように国家の威信をかけての開催という状況の中にあって、このまま野放しのままオリンピックが進められていくのであれば益々表面的な形のものに拍車がかかるということになるのではないだろうか。これは各種目の世界大会で充分役割を果たしているのではないだろうか。
 本当にオリンピックで意味があると思うのは、これまでほとんど国内で脚光を浴びなかった種目にめぼしい選手が出てきて活躍をしたときだろう。これは世界選手権だったらこれほど大々的には取り上げられない可能性が高い。彼らのためには確かにオリンピックは意味がある。