ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

恐れ入りました

 都市対抗野球なんて線が細くて見てらんないよ、と書いたんだけれど、新日本石油のピッチャーが気が強そうで、びゅんびゅん系で凄いんだともっぱらの噂だ。

新日本石油ENEOSの本格派右腕、田沢純一投手(22)は11日、東京都内で記者会見し、「米国で挑戦したい気持ちが強い」
時事通信(2008/09/11-17:13)

お〜!やるじゃないかぁ〜。良いぞ、その意気!
するとこんな事が流れてきた。

田沢のドラフト指名見送りを…新日石が12球団に断り
 今秋のプロ野球ドラフト1巡目候補で、米大リーグ入りの意向を持つ田沢純一投手(22)の所属する新日本石油野球部は11日午前、指名の見送りを求める内容のファクスをプロ野球12球団に一斉に送った。
 午後の記者会見の前に送付したもので、ファクスでの通告は極めて異例。
 ファクスは山県由起夫部長と大久保秀昭監督の連名で、各球団の社長らにあてて送った。田沢の大リーグ挑戦の決意に対して「重く受け止め、最大限の応援を行って参りたいと考えております」とし、各球団に対しては「事情をご賢察いただき、ご配慮ある対応を賜りますようお願い申し上げます」と要請している。
(2008年9月11日14時31分 読売新聞)

 すごいじゃないか。会社が日本プロ野球に対して「余計なことをして邪魔しないでね」といっているわけだ。
 一部ではこのまま日本の野球プレイヤーがどんどん米国球界に流れて行ってしまって日本のプロ野球が崩壊してしまうという危惧をもっているそうだけれど、それはもう時代の流れであって、致し方がないのだ。どんどん世界の垣根が取り崩されていく時代なんだから、野球もその例外たり得ない。かつて日本人プレイヤーは行ってみたくても、通用しなかったらどうしようか、生活していく自信ができないから諦めようかと逡巡してきた。元巨人にいた江川なんて本当に心の底から生きたかったんじゃないだろうか。桑田は実質的に巨人をお払い箱になってかすかすになってから挑戦した。彼の場合は様々な事情があったようだから一概には言えないだろうけれど。
 それが野茂が思い切って頑張ったおかげでこうした道が開けてきた。そして今年日本ハムで投げている多田野がスキャンダルを抱えて逃げるように米国へ直接行ったときに一体誰がそれに異を唱えたというのか。
 私はどんどん若い才能はMLBに挑戦していくべきだと思う。しかし、サッカーのナショナル・チームのように、いざとなったらナショナル・チームに合流するシステムをMLBと取り決めるべきだと思う。