久しぶりに築地に出かける。なんでか。明日が私の記念日なのでわざわざ「最近滅多に来ないけれど、こんな日じゃないの？」とご丁寧にお葉書を頂戴したからである。かつてはしょっちゅう顔を出していたのだけれど、今の方になってからはそのちょっと前から足が遠のいているものだからあんまり覚えがめでたくない。またちょっとお伺いしようかという気になってきた。
帰りに銀座に出る。本屋によってここ数週間入手していない週刊誌のバックナンバーをまとめて買う。それだったら直接購読すればよいのに、そうしてしまったら出かける口実がなくなっちゃうとまずいから敢えてそうしないでいる。しかし、この週刊誌のバックナンバーを置いている店なんて滅多に見ない。
バッグの代わりを探してもう既に一ヶ月ほどたつのだけれど、いずれも帯に短し、たすきに長しでなかなか代替え品を見つけられず、今でも相変わらず色が褪せて、端がぼろになったものを抱えてうろうろする。銀座の歩行者天国は今日もまたとてつもない人出でまっすぐ歩けない。銀行で通帳に記入するとある人に払わなければならないお金を払っていないことに気づく。また、金が要り様なことに気づくのはがっくり来る。節約しなくてはということを再認識して、外食しようと思ったけれど、うちに帰って昼飯を食べることにする。
気になったことがあって浅草に回る。それはすぐに終わったんだけれど、こっちもまたとてつもないほどの人混みである。伝法院の通りは思うように進めない。様々な言語が（方言も含めて）飛び交っている。そんな人混みの中にあの人力車が乗り入れてくる。観光客の方には好評なのかどうか分からないけれど、あれが大挙してやって来てから雷門前をはじめ、浅草寺の周りは邪魔で仕方がない。京都やどこかそんな観光地では問題になっていないんだろうか。
