ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

罠にはまるといえば

 テレビのワイド・ショーを見た人ならばもう誰もが知っているSusan Boyleの歌声を「Britains Got Talent 2009」のYouTubeで見た。番組の構成だから見た人たちが“感動するように、するよう”にしむけて作られていることはわかっているというのに、そして三人の審査員の役割が「ゴング・ショー」から綿々と続くいつものやり方だとわかっているというのに、すっかり罠にはまってしまい、思わずティッシュに手が伸びてしまう。こちらの画面は既に300万アクセスを超えているが、それだけではなくて他の画面も400万だ、600万だとなっているから全世界で一体全体なん千万アクセスに到達しているのかわからない。
 なにしろ選曲が良い。それは彼女の歌声にマッチしているだけでなくて、ステージからバックステージに移ってからの画面にもずっとこの「I Dreamed a Dream」(レ・ミゼラブル)が流れているところが実に効果的だ。これはまさにハリウッド映画そのものだ。
 彼女が本当にテレビ番組の中で語られるとおりの生活を送ってきた人なのかどうかは私には検証する義務はない。だから、そのまんまBlackburn, West Lothian Council(エディンバーグの西北西約20km)の教会で12歳から唄ってきたもうすぐ48歳の女性のタレントのレベルの高さを愉しませてもらう。もう既に10回以上見たかも知れない。この罠にはまっても良い人は是非、彼女の歌を堪能したらよいと思う。
 そういえば教会で聖歌を歌うというのは日常の歌の訓練になっているんだろう。初見に近い歌だって周りの歌声にあわせて歌えば譜面を読む訓練になっているような気もするし、なにしろすっきりするという効果は否めないという気がする。この点についてはカソリックの日野原先生のご意見なんぞも拝聴したいものがある。
 こちらに彼女の「Cry Me A River」がある。これはカラオケ?
 まだ最終的優勝というわけでなくて、結果は来月末だったかに出るとかいう話であるけれど、彼女の歌の説得力はメジャーからデビューする力がすでに備わっている。即戦力というのはこういう場合に使う言葉か。
 Larry King Liveにまで登場しているのを発見してしまった。もう彼女は一体いくつの取材に答えたというのだろうか、この一日でYouTube上には彼女のインタビュービデオがいくつも出てきている。しまいにCNNは彼女の家の前から中継までしているのだ。こりゃ大変だ。