ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

 昨日は渋谷から歩行者天国の銀座にまわり、天気がよいのでわざわざ歩いて京橋の「ブックセンター」に行く。最近はもううろ覚えで書店に入ってしまうと二度とその書名を思い出せない。今日はちくま文庫のある一冊をどうしても思い出せなかった。そんなときのために気になった本は小さなノートに書き足していくのだけれど、今日はそのノートすら忘れてしまった。携帯電話を家に忘れてきたのはいつものことで別段問題にならないけれど、こっちは致命的だ。
 日頃この雑誌を買うことはないのだけれど(字がちっちゃくって、その上難解だ)、今回は話が別で、巻頭が鶴見俊輔のインタヴューなのだ。題して「『思想の科学』の原点をめぐって」という。びっくりしたことにこの雑誌は1700円もする。本当のことをいうと雑誌でこんな値段のものを買ったのは多分これが初めてだ。
 (この写真は岩波書店のサイトから戴いたもので、この号にはなんの関係もありませんが、この雑誌の体裁はいつも、こんなもん。)

資本主義崩壊の首謀者たち (集英社新書 489A)

資本主義崩壊の首謀者たち (集英社新書 489A)

 広瀬隆+集英社新書である。近頃は広瀬隆集英社新書からしか出さないことにしたんだろうか。彼は多分まだ66歳だからこれからもまだまだズバズバ切っていくんだろうと大いに期待。できることであれば、金子勝と手を組んで港区の某有名私大経済学部長と丁々発止とやっていただきたい。それを某政府与党のリーダーに見せて欲しい。 著者は1969年生まれの立命館大学産業社会学部准教授。どうやら「きけわだつみのこえ」を中心に戦争体験が時代と共にどのように扱われてきたかを語っているらしい。そういえば、私はあの「きけわだつみのこえ」との間でどのようなスタンスを取るかについてある時期から、何がきっかけだったのか思い出せないのだけれど、なんとなくわだかまりを持ってきた。知覧の特攻平和会館に収められている残された彼らの遺書の扱いについても実はわだかまりが心のどこかに転がっている。この二つは同じではないけれど、片っ方は自分の中の置く位置をこの本が明らかにする手伝いをしてくれそうな気がしたので入手。

 そしてやっぱり、遂に、誘惑に勝てず、

国民の天皇―戦後日本の民主主義と天皇制 (岩波現代文庫)

国民の天皇―戦後日本の民主主義と天皇制 (岩波現代文庫)

 入手してしまった。原書は2001年、翻訳本は2003年に出版されたもので、今回岩波現代文庫になるにあたって「岩波現代文庫版のためのエピローグ」が書かれており、解説は原武史である。