ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

古い話 その2

 今でこそストローといったらプラスティックで、様々な色のものがあり、挙げ句の果てにト音記号なんかにくるくるとなっているものなんかがあるけれど、昔はストローといったらstrawというくらいだから、本当に麦わらだった。(そういえば英国人で苗字がstrawという人がいたっけなぁ。きっと彼は子どもの頃その名前のせいでいじめられていたかも知れないなぁ。)
 自然のままそれをほどよい長さに切っただけのものを使っていたのだから、時と場合によってはそれを飲み物に突っ込んで吸ってもあがってこないことがある。どこかが割れてしまっていて空気が漏れているということだ。するとその代わりがあるときは良いけれど、ないときは指でどこが漏れているか探して、そこを押さえて呑んだ。使い終わったストローは両端を指で挟んで中の空気を封じ込め、机や柱の角にすーっと滑らせると中の空気が圧縮されてどこかが破れて「パン!」と音がした。
 音がしたといえば、学校の売店でパンを買うと白い袋に入れてくれた。これに息を吹き込んでふくらまして、片手で塞ぎ思いっ切りもう片方の手に叩きつけて「パン!」と割っては女子が「キャッ」というのを喜んでいた奴がいた。嫌がられているのはそうなんだけれど、女子の注目を集める奴はそれでも羨ましかった。
 「パン!」といえば喫茶店で出されたおしぼりのプラスティックの袋を「パン!」と音をさせて破くのは品がないとされていたけれど、それでも昔はそんなことをする奴がいくらでもいた。最近はさすがにそんなことをする奴はとんとお目にかからなくなった。昔の子供たちよりも今の子供たちの方が行儀がよいのか・・・・?
 麦わらストローもなくなったけれど、テトラ・パックもなくなった。陳列しにくいからだったんだろうなぁ。確かあのパックは外国の特許でテトラ・パック・ジャパンという会社があった。
 検索したら今でも日本テトラパック株式会社というのは存在していて、あのパックは今やテトラ・クラシックなんぞと呼ばれているのだそうで、1952年、スウェーデンで誕生したんだそうだ。