ほぼ足りてまだ欲 その先

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鉄鉱石

 こちらの方が、リオティント-BHP-中国の戦いを解説してくださっていて、はなはだ興味深い。
 この鉄鉱石を巡る攻防についてはなかなか奥の深いものがあるはずだと思っていた。ここのところ何度も何度もリオ・ティントBHPビリトンが「一緒になるぞ、一緒になるぞ」と豪州各紙をにぎわしている。そしてその度に中国が怪しからん!とコメントをしていて、それまでBHPにとってどうにもならない地頭の日本鉄鋼業界のいいなりだったはずが誠に様変わりな様相を呈していて何事ならんと思っていた。
 しかしながらそもそも中国に近代鉄鋼業をやすやすと渡し始めたのは日本の、それも新日本製鐵に他ならないのだから、その新日本製鐵が何事に関しても牛耳らない事には納まりのつかないマゾ・鉄鋼各社が何かイニシアティブをとって動くわけもない。
 BHP対新日本製鐵率いる日本鉄鋼業界の鉄鉱石交渉は概ね、豪州が鉄鉱石の輸出を解禁した時からやられたい放題にBHPはなってきたといっても過言ではないといってもいいかもしれない。それが台湾がうごめき、そして真打ちとして中国が出てくることによってその地図は大きく塗り替えられてきた。それは石炭業界においてもほぼ同じ様相を呈しているのではないのだろうか。それはそれぞれの設定単価を見たら多分一目瞭然のはずだ。そんなレポートはその辺にゴロゴロしている事だろう。