ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

朝から

 今朝未明まで意地を張って起きていたものだから朝から眠くてしょうがない。だったら寝ていればいいだろうと思うのだけれど、相方がいそいそとテニスに出かけていったのが気に入らなくて寝ていられなかった。私はもう15年ほど前にテニスをやめたのだけれど、知らないうちにテニスの仲間というのができていて、いそいそと出かけていく。その仲間の誰一人として私に紹介しないのが怪しくて気に入らない。

 昨日映画館で見た予告編の中でハリソン・フォード主演の映画、「Crossing Over(邦題:正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官)」がそのテーマといい、見ておきたい気にさせる。crossing overとだけじゃなんのことかわからないし、I.C.E.もなんのことかわからないけれど、Immigration and Customs Enforcementは入国管理事務所と税関の役割を有効にするための機関といえばよいのだろうか。この映画が描き出してくれるのは多分、不法に米国にやってきて、不法に滞在しようとする人々を描き出すことによって米国の一面を見せてくれるのではないだろうかと期待する。ひょっとしたら何も触発してくれずに、ただ単に、こんな仕事に腐心している人がいるんだよという宣伝映画に終わっている危険性がない訳じゃないけれど。
 映画といえば米国では「One Good Man」という映画が公開されるらしいんだけれど、これがモルモンの映画らしいのである。全くの話、米国って国は訳がわからんよ。
 「Bronson」という来月公開の映画はMichael Petersonという実在した人間の話。これは個人的に研究するのは好き勝手にやったらよいと思うのだけれど、この種の人は私は相対峙することができない。これを見れば仕事としてこうした人と対峙する人々の気持ちがとてもよくわかるのではないかという気がしないではない。しかしなぁ・・・。
 今年の秋といえばコーマック・マッカーシーの「The Road」がやっぱり映画化されて米国で公開される。活字の方があれだけ評判を呼んだんだから当然これは日本でも公開されるんだろう。

ザ・ロード

ザ・ロード

 こいつが日本で公開されたら必ず見てみたいなぁと思うのが「The Box」という映画で全くの話、こんなことあり得ないからある意味その点で気が楽というものかも知れないけれどなかなか想定として面白い。問題はその発想をどこまで生かし切っているのかという点だろう。往々にして日本の脚本には発想そのものだけは面白そうなんだろうけれど、そっから先がいけないという奴があるものだから、見る気がしないのだ。ハリウッドは応えてくれるだろうか。だいたい1970年代の百万ドルといったら眼が眩む金額だ。
 先週米国で公開されたばかりの「Amreeka」はどんな反響を呼んでいるんだろう。例のハリソン・フォードの映画じゃないけれど、米国には世界中から移民がやってくる。もちろんパレスチナからもシングル・マザーが子どもを連れてでもやってくる。そんな移民の断片を描く映画。もちろんタイトルは「アメリカ」だ。「アムリィ〜カ」になってるけれど。この種の映画は日本人には受けるはずだけれど、宗教観を持ち得ない日本人にはそこのところが欠落する。
 なにしろ米国ではThanksgivingも娯楽のピークの一つだから11月には様々な映画が公開されるんじゃないだろうか。「The Fourth Kind」ってぇのも実際にあった話がベースになっているらしくて、おどろおどろしそうだ。怖いもの見たさで垣間見たいような気がするけれど、これはやっぱりパニックになるとやばいから家で見るべきか。
 ちょっと時期を外しちまったような気がしないではないけれど、私のお気に入り、マイケル・ムーアの映画「Capitalism: a Love Story」も米国では10月に公開。彼はこの映画のプロモーションを今月6日にベネチア国際映画祭で語ったそうで、「民主主義はスポーツのように観戦するものではなく、参加するものだ。オバマ大統領が活躍できるかどうかは、大統領が何をするかよりも、我々が大統領のために何をするかにかかっている(ロイター2009年 09月 7日 16:33 JST)」と訴えたと伝えられている。相変わらずのアポなし突撃攻撃で企業の素顔を見せる。様々なことをいう人がいるけれど、私は彼がいつまでもしつこく正義を貫くのは嫌いじゃない。森永卓郎についてもそんなことをいったって、おまえは儲けているだろうという表現をする輩がいるけれど、不正に対して主張をし、言い続けるという姿勢は何も言わないで長いものに巻かれる奴よりは数段すばらしい。
「The Blind Side」はどう受け取ったらよい映画なのだろうか・・・・・。
 この金曜日に米国で公開されるらしい「The Horse Boy」は自閉症の少年の両親が彼が動物、特に馬に示す親近感を解放してあげようと外モンゴルに出かけるという一種のロード・ムーヴィーらしい。自然そのものも見るものの胸を打つが「How far would you go to heal the one you love?」という言葉には参ってしまう。まったくの話・・・。
 今月公開のもう一本は「The Boys Are Back」という映画でこっちもまた事実に基づいて作られたらしいのだけれど、男親が二人の息子と暮らす中で作り出すコミュニケーションを綴る。やっぱりあっちもこっちも癒されたい人たちが銀幕を見つめる世の中のようだ。
 どうしても見逃してはならないのは、なんたってナンセンス映画だけれども、ポップコーンを口から吹き出しながらジョン・トラボルタロビン・ウィリアムスの「Old Dogs」だ。私にとってはこれは外せない。なにしろ日本企業の重鎮なんかとのビジネス・ディナーが出てきちゃって、トラボルタが「banzai !」なんていってしまう。
 もうひとつ、ハリウッドがなぜこんな映画を作れてしまうのか、不思議なアメリカという国に思いをいたすことになるのが「Crude」というこの映画。以前にもCBSの番組で取り上げられていた(こちら)エクアドルのアマゾンでのシェブロン原油開発の実態ドキュメンタリー。この映画を米国で見に来る人がいるのか?