ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

Jazz Country

 映画が終わってから、泰明小学校前の路地にあるジャズ・レコードがJBLでなっている「Jazz Country」に顔を出す。ちょっと時間があったので、いつものように泰明庵で蕎麦をたぐる。いつもはわぁわぁした感じなのになんだか人が少ない。いつもより早いということはないのに、とちょっと不思議な感じがする。
 蕎麦が運ばれてくる間にざっと見渡すと向こうのテーブルに歳の頃なら50前後のやせぎすな背広は着ているものの何となく蓮っ葉な物言いをするオヤジと派手なシャツを着た30代と覚しき私に背中を見せている兄ちゃんの二人、私の後ろに蕎麦焼酎のお湯割りを呑んでいる私の一回り上と覚しき爺さんの二人連れ、あとは良く印象にないけれど、男がひとりだ。背広が派手シャツに「おれは自分が十分知っている下請けを使うんじゃなきゃやらねぇぞっていってんだよ!」と威勢が良い。こういう雰囲気の男と仕事をするのは私はいやだ。良くそんな状況に遭遇して、嫌なことが何回も起きたっけなぁと考えただけでもゾッとする。
 Jazz Countryで映画の話をしていると今度の山崎豊子の「沈まぬ太陽」は原作が文庫本でも5冊にもなるのに、映画一本で済むのかねぇ、といったらなんと3時間22分にも及ぶそうで、間に10分間の休憩が入るんだという。そりゃ休憩なかったらわれわれ爺さん・婆さんはとても我慢ができないというものだ。そういえばってんで昔の長い映画の話題になって、「タワリング・インフェルノ」の時は我慢ができなくて(若かったというのに)トイレに行って帰ってきたらもう数人の役者が見えなくて、「あれはどうしたの?」と聞いたら「あ、死んじゃったよ」といわれた話、タイタニックも我慢できなかったなぁという話なんてのが出てくる。しかし「タワリング・インフェルノ」はたいしたことなくて2時間ちょっとの上映時間で、今だったら普通だ。なんで我慢できなかったのだろうかとちょと不思議だ。一方の「タイタニック」は195分にも及ぶ。こりゃ辛い。どうして私はこれを実感していなかったのだろうかと思ったら、この映画を見ていないわ。
 フリーのライターの方の面白いお話をお伺いしていたら良い時間になってから日頃のメンバーがぽつんぽつんとやってくる。英国から帰って英語検定の仕事をしている人も加わって、真面目な仕事の話なんかが混ざりながら興味深い話が次から次に出てくる。これだからこの店は面白いんだよなぁ。