ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

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 どのメルマガに登録してこんなことになっているのかもうとっくにわからなくなっているのだけれど、銀行からのカードローンという名前のサラ金からの借金のお誘いが一週間に2-3通は確実にe-mailで送られてくる。よく読むと高金利のグレーゾーンを撤廃されてしまって各銀行の傘下に下ったサラ金からの借金しませんか?案内だとわかる。
 「バランス良く」とか「計画的に!」とかのキャッチコピーで桃井かおり竹中直人はず〜っとコマーシャルに出ているし、最近ではタモリまで借金しなさいと広告に出てきた。云っていることは昔のユースケサンタマリアみたいに、あッと思ったらすぐさま借りられる!というニュアンスではなくて、「ちゃんと考えましょうねぇ〜」というニュアンスだから良いんだということにしているのかも知れないけれど、どう見ても「おいで!おいで!」と云っている。でも、僕が云っていたのは「計画的に」やらないとだめだよということであって、「さぁ、金借りてコルドンブルーに通いなさい!」と云っている訳じゃない、というエクスキューズが見える。
 ブログが大変に普及して、様々な人がどんな考えを持っているのか、どんな分野に興味を持っているのか、どんな生活をしているのかがどんどん明らかにされてくると、この人は本当に研究者じゃないのか、この人はひょっとすると高級官僚なんじゃないのか、この人の感性は素晴らしいなぁ、という人々を見つけることができる。
 その一方で、この人は一体全体こうした生活を送るのに、どこからそんな資金を稼ぎ出しているんだろうか、とこちらが不思議な思いに駆られる人がいたりする。こんな生活を送っている人がマメに写真を撮り、自分のパソコンを駆使してアップしているのはどういうことなんだろうと思いながらも、自分ではとてもそんなところに行かれないから、ふむふむと読んでしまう。心の中では、こんな生活を送れる輩はどうせろくな金の稼ぎ方なんてしていないに違いないと決めつけながら。
 あの34歳(もうそろそろ実名も顔写真も明らかにしてしまったマスコミもあるようだけれど)もそんなものを読んでいるうちに、なんで私にその順番が回ってこないんだろうと思ったのかもしれない。
 あんな大胆な、ある意味無謀とも思えるような犯罪を繰り返し重ねることができるような剛胆さがあれば世の中の水準を超えるようなプロジェクトを起こすことができたんじゃないかと思えるんだけれど、それがそっちに直結してしまうところを作りだしたのはいかなるきっかけだったんだろうか。
 和歌山カレー事件はこれといった物的証拠がないまま有罪判決が出てしまう不思議さを見せているんだけれど、こちらの事件もなかなか物的証拠が明らかにされていない。