ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

クリスマス

 朝10時半からの礼拝に与る。皆さんの出足はそれほど早くなくて、直前に到着した私でも余裕の着席。ところが冬のこととて、みなさんコートを席に置かれる女性が多くてあいているのかと思っていってみるとそこには荷物。
 今日の受洗者はわずかにひとり。思ったより早く終わる。今日の聖歌は私にとっては楽しいものばかりだったなぁ。そういえば昨日も。こういう時は気持ちがよい。
 連れ合いと申し合わせて京橋で合流。今年最後の京橋ランチである。結構遅い時間までお客さんが入ってくる。来年もまた何度かここに来るだろう。中央通りと鍛冶橋通りの交差点にいつも「ビッグ・イッシュー」を売っているおじさんがいるのだけれど、初めて他の人が買っているところを観た。それも20代の若い男性だった。
 折角ここまで出てきたんだからと映画を見ることにする。「2012年の冬至ごろに世界の終末が訪れる」としていた古代マヤ人の予言通り、地球上の各地で未曽有の地殻大変動が起きるというあの「2012」丸の内ルーブルである。昨日の夜ネット上で切符を買おうと思って探すけれど、見つからない。見つからないわけでこの映画館は今時の封切館にしては珍しくネットで購入するシステムを持っていない。この映画は封切り時に随分テレビで宣伝していたのを知っているけれど、今時は冬休みに入ってもそれほど人気がないのだろうか、かなり空いている。六本木でも公開しているらしいけれど、そっちはTOHOシネマの一環なので、ネットで切符を買うことができる。
 上映時間158分。2時間38分。長い。映画に没入すると終わりの方はひやひやして時間を忘れるけれど、ちょっと長い。「沈まぬ太陽」の202分=3時間22分よりはまだましだけれど、あっちは途中に休み時間があるがこっちにはない。丸の内ルーブルでは一日に3回しか上映されない。おかげで、私の隣と前のお二人は途中で退席した。多分戻ってきてからは人の邪魔にならないところで見ていたに相違ない。
 ところで先日テレビだったかで誰かがこんなことをいっていた。近頃は字幕版はあんまり人気がなくて吹き替え版の方が好まれるというのである。ここにもそんな変化が起きているのかと驚いた。私はオリジナルの俳優たちの声が聞きたい。そして原語が表している本当のニュアンスを知りたい。現実に「そんな訳はないだろう!」というものが存在するのだから。何でもかんでも安易な方向に時代は流れていってしまうものなんだろう。そういわれてみれば今の私ももう江戸期に書かれた文字が読めなくなっているものなぁ。人のことはいえないということか。
 さて、ここから先は今日の映画の話で、ネタがばれる危険性あり。
 この映画は日本人の技術者がFSXで大活躍したんだというのが映画宣伝のポイントになっていたものだから、崩れていくLos Angelesの街の壊れ方に熱中してしまう。サンタ・モニカのピアが波に呑まれるところは分かったけれど、他はどこなのか私にはよく分からない。それでも傾く大地から滑り落ちる人間は確かに見えていた。
 あんなに大きな現代版の箱船を、そんな短期間に建造するのはいくら何でも無理だなぁ。あんな時にバルバス・バウなんかを加工している場合じゃないだろうし、あんな口径のでっかいスクリュウはどこも作る設備を持っていない・・・なんてことはこの際触れるべき問題ではないだろう。大画面と大音響の劇場で愉しむべき映画だろう。あ、もちろん大画面とサラウンド・システムを備えたホーム・シアターをお持ちの方はその限りに非ず。
 日本ももういえないわけだけれど、米国では離婚当たり前だものなぁ。