「グルジア代表のノダル・クマリタシビリ選手(21)が公式練習でコース外の鉄柱に激突して死亡」
開会式をテレビで見ていてびっくりした。選手団は沈痛な面持ち。国旗にも喪章。首には黒いマフラー。入場した選手団は今にも泣きそうだ。こんな開会式は初めて。
派手な転倒は、10日の公式練習開始以降、実は相次いでいた。場所は異なるが11日にはルーマニア女子選手が意識を失い、この日は男子金メダル候補のツェゲラー(イタリア)もクラッシュ。(時事2010/02/13-10:59)
これを読むとかなり危険なコースのようだ。
開会式の演出を見ていると2000年のSydneyオリンピックのように先住民族を繰り出して宥和を演出しているようだけれど、どちらも大陸からのCaucasianによる暗い歴史に対する言い訳に見えてしまう。
キプロス共和国選手団が入場してくる時にアナウンサーが「キプロス島の大部分を占めるキプロスです」と紹介。「大部分?そういえばキプロス紛争という言葉があったっけなぁ」とノー天気にも漠然と想い出す。ウィッキペディアを見てびっくり。そうか、確かに私は短期記憶が数件しかないことをますます証明する検体なり。
k.d.langがハレルヤと唄う。そうか、彼女もカナダ人だったっけなぁ。と、いえば聖火をもってきた5人の最後がなんとWayne Douglas Gretzkyだった。NHKのふたりのアナウンサーの言葉を聞いていて一瞬誰なのか判然としなかった。何しろふたりのどちらかはNFLといったからだ。彼がLos Angeles Kingsに移籍した時は大騒ぎだったことを想い出す。日本の野球でいったら王貞治だ。水曜日に彼がVancouverに現れて一斉に「あぁ、これは最終ランナーになるんだな」と書き立てたようだ。
ところで途中でイングランドの旗が大写しになって黙祷をしていたのはなんの意味だったのだろう。聞き逃した。(訂正:額田王さん、ご指摘ありがとうございました。グルジアの国旗はイングランドの旗にクロスが四つついているもので、私がそれをイングランドの旗と思ったのでした。)
ドームの会場の中で火を燃やし、その周りで花火を打ち上げる光景にはびっくりだ。消防法違反だろ(笑)。このイベント、オリンピック期間中にあと3回ほど公演したらどうだろうか。結構金稼げるよ。
それにしてもドームの中でどうやってあれだけのセットをつり下げていたんだろうか。それが気になって、気になって。
イングランド グルジア
Vancouver Olympic Gamesのシンボルマークを見るとどうしても「京」という文字、あるいは灯篭を想い出してしまう。とても親しみやすく平凡なマークに思えてしまう。あちらの方にはどう写っているんだろうか。