ほぼ足りてまだ欲 その先

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アイスランド 国民投票

 2008年に経済破綻を招いたアイスランド。英国とオランダでは合計40万人もの人たちがその高金利ゆえにアイスランドの破綻してしまったランズバンキ銀行をネット経由で利用していた。そりゃ大変なことになって、両国政府がそれぞれの預金者に立て替え弁済した。で、その両方の政府が今度はアイスランド政府にその分返してくれといっているわけで、そりゃ当然だ。15年間かけて両国に返済する法案が国会を通ったんだけれど、ここで大統領が「それで良いわけ?」ってんで署名しなかった。
 何しろアイスランドと云えば930年頃にすでに民主会議「アルシンギ」が開かれたというお国柄だから国民投票となったんだそうだ。93%の圧倒的な意見で両国に15年間で50億ドルの返済案は否決。返さないっていっている。なんでそうなるのかと思ったら「自分たちの預金が危ういのに、なぜ高利息を狙ってアイスランドの銀行を利用した外国人だけを保護し、その費用負担までしなければならないのか」との不満が噴出したんだというのだ。
 つまり、ハイリスク・ハイリターンを狙っていた連中は破綻しちゃったのはしょうがないじゃないか、という理屈だ。だけれど、そのおかげで結構ハイレベルな生活ができるようになったのはアイスランド国民じゃなかったっけ?という疑問は残る。なんたってかつては欧州一の最貧国と云われていたんだものなぁ。(2010年3月7日22時29分 読売新聞)
 その一方、昔からのイギリスとの諍い関係に輪が掛かっちゃった状況を横目になにやら中国が北極海の資源に色目を使い、この全人口が30万人なんて小国の首都レイキャビックに大きな大使館を建設し、政府間組織「北極評議会」に暫定オブザーバーとして参加し、アイスランドの港湾建設に資金提供したりしてすり寄ってきているんだという。(msn.産経ニュース 2010.3.8 00:33)
 そういえば、2008年に行ったアイスランドで見た東洋人と云えば、日本人の他には香港からの移民くらいだったなぁ。あ、そういえば氷河湖で船に乗った時に明らかに中国人の男連れがいたぞ。