ほぼ足りてまだ欲 その先

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映画

 見てもいないうちからそんなことをいうなという声がまた出てこないとも限らないからtwitterではいわないけれど、ここでは書いちゃう。
 北野武の新しい映画がカンヌで上映されたらしい。テレビで見たら、昔からよく見た役者ばかりがたくさん出ていて、どうやら全編やくざの話らしい。こんな映画をなんで作るのかよく分からない。やくざ社会をなんで映画の世界の方々は創りたくなるんだろう。アウトローの社会というのは一般人の観客は見たことがないわけで、怖いもの見たさ、というものがあるのだろうか。しかし、フランスから勲章まで貰っているという北野武という監督がこういう映画を作るというのは、社会的影響力があるということにならないのだろうか。
 まともな社会で生きていく術を手に入れることができなかったから、そういうアウトローの世界に身を置くしかなかったのだという切り口なんだとすると、それはエンターテインメントの社会と殆ど変わりないから映画にしてやりたくなる、というのは理屈として理解できないこともないけれど、実際の社会ではどれほどやくざの社会は非人道的な手段を弄しているのかということをあっちにおいといて、それで語るのはあまりといえばあまりなやり方だと思う。
 方向が逆だ。マスコミも北野武がやることはなんでも肯定するという姿は検察に振り回されているのと次元が同じだよ。私は全く評価しない。彼が原チャリに乗って追いかけてきたって、評価しない。やくざはどこまでもやくざだし、彼等に怯えながら暮らしている人たちのことを慮ったらそんな映画を作ることはできない。
 米軍基地をそのままにして沖縄の人たちに押しつけている自民党と話が合うんだろうことは想像がつく。徳之島の人たちも沖縄にやくざを押しつけておこうという考え方なわけだけれど、それは警察が彼等となぁなぁになっているのが分かっているから、必死になる。