ほぼ足りてまだ欲 その先

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さだまさし

 昨日の夜遅くというか、今朝未明というかNHK総合テレビで「今夜も生でさだまさし」をやっていた。「年の初めはさだまさし」とかいって大晦日が開けて元旦未明に生放送をやり出したのが始まりだったような気がするけれど、確信はない。それがいつの間にか月末にどこか地方から放送するようになった。生放送で、さだまさしが葉書を読んでいろいろ昔のラジオのように喋り倒す番組。何の気なしに毎回必ず聴いちゃっているような気がする。
 さだまさしは嫌いじゃない。昔、彼がSydneyに公演に来たことがあって、その時にしょっちゅう遊んで貰っていた若者がさだまさしの大のファンで、一緒にStates Theatreの公演に行った。それ位だから、嫌いじゃない。というか、嫌いじゃなかったといった方が良いかもしれないなぁ。それが何となく、うざったくなってきたのはどうしてなのかと思った。
 多分彼が巨匠というか、大御所になって来ちゃっていて、何となく周りが殆ど言いなりになっているような雰囲気が垣間見られてしまうからなんじゃないだろうか。
 周りの人たちはそういう尊敬のまなざし、ま、今でいうrespectしているのは構わないけれど、それは視聴者にとってはそうじゃなくても不思議はないわけで、やっぱり歌い手だとか、芸人だとかにとってはお客さんはお客さんで、お客さんあっての物種なんだぞといいたいんだけれど、多分こんなことはあんまり通用しないんだろう。
 でも、その「俺が言うんだからみんな同意を示してくれたって良いじゃないか」状態が見えちゃうのが、なんともいえずちょっと辛い。
 そこへいくと沢田研二はそこのところがそうでもない。かつてあれだけ売れた人なんだからお客さんに対してだって、押しの強いところを見せたって誰も文句をいわないと思う。北海道の何とかっていうフォーク出身歌手なんか、傍若無人な態度をとるじゃないか。ところがジュリーはそうじゃない。あれは偉いなぁと思う。