ほぼ足りてまだ欲 その先

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着物

 志の輔の「小間物屋政談」を聞いていたら着物の柄のことで、「藍弁慶」の着物というものが出てくる。わかんないなぁ、着物の柄の名称は。浅黄色くらいは結構いろいろなところで出てくる説明で知っているけれど、なんだよこの「弁慶」ってのはと思った。
 この時代は随分と結構な御代で、ネットで検索すると一発とは云わないが、あれこれやってみたらちゃんと柄がついたサイトを創っておいでの方がおられるのである。時代は凄いなぁ。
 なんで「弁慶」かと思ったら「歌舞伎十八番勧進帳」に出てくる、山伏姿の弁慶の舞台衣装にちなんだ名称」と書いてくださっている。こちら。なぁるほど、これなら随分と見たことがある。この柄の着物をいつも着ていた奴がいたんじゃ、大家だってすぐに「あぁ、こいつは間違いありません」と云っちゃうんだろうと納得する。
 「中村仲蔵」の中で五段目の斧定九郎のこしらえを考えるところで、「色の褪せた黒羽二重の紋付きをひきときにして、茶献上の帯」なんて云われても今じゃなかなか頭の中で思い浮かばないって奴だろうなぁ。
 さすが志の輔の会らしく、どっと受ける客席は殆どが若い女性の笑い声。これが他の噺家と根本的に違うところだろうなぁ。