ほぼ足りてまだ欲 その先

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あっという間に夏

 なんだか、すがすがしい季節が極端に短かったような気がする。気がついたらもうあのじめじめ、じとじとした日本の夏になってしまっている。自分も朝からT-シャツのままでいるようになってしまった。
 中学一年生の時に通っていた塾は、一体全体オフクロがどんなルートから探してきたのか知らないけれど、ずいぶん変わった塾で、川筋に面した当時でももう少なくなってきた仕舞た屋で、そこは歳の頃からいったら多分50台のおじさんがひとりで数学と英語を教える塾だった。いや、教えるというのは間違いで、問題を解かせる塾だった。数学と英語のその日の問題を彼が黒板に書いて、やってきた子どもはそれを自分のノートに写して、それを解き、持っていってみて貰う。で、概ねみんなが終わったら、彼の解説を聞いて帰ってくるというものだった。ところがその解説を忘れないうちに復習をすれば良いんだけれど、そんなことをしないものだから全く身につかなかった。
 その塾のたったひとりの先生であるおじさんが夏になると、上半身裸体、下半身は縮みのステテコに下駄。団扇片手という格好で、当時の日本の親父の典型的な格好だ。これに必ずなくてはならないのは多分豚の蚊遣りだろう。
 横浜に帰ってきてから通った塾は次から次に文章を覚えさせるやり方で、こっちにいってから英語力は驚異的に伸びた。
 その経験からいうと、英語会話はただ流して聴いているだけでは話せるようになんてならない。石川遼が宣伝にでているあの「聴いているだけで・・・」という文句は明らかに間違っている。聞き取れるようになるのはもちろんだけれど、口をついて出るようになるためには自分の口をつかって繰り返さないと無理。一番簡単なのはシャドーイングだ。だから、日本人の英語発音はヘタックソなのだ。学校でどんどん文章を口に出して読ませて、直していかなくては巧くならない。しかし、学校で一生懸命そんな勉強をする子どもはこの日本社会にはいやしないんだから話にならない。
 あれ?なんの話を始めたんだっけ?