ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

噂の乗り物

 朝からバスをがんがん飛ばしてバスごとフェリーで対岸に渡る。そこに至る間の道路が大変に狭くて、バスは何度もバックしてすれ違えるところまで下がる。おいおい、そんなにバックして大丈夫なのか、と思うけれど、それが大丈夫なくらいに後ろから車が来ない。
 フェリーには後からバスが乗り込んでくる。バスのほとんどは東洋人のグループだ。
 途中で落差が140mを超えるという見ごたえのある滝にやってくると、滝の傍には何組もがテントを張っている。後は私たちくらいのもので、とても穏やかに見物していたのだけれど、途中から突然何台ものバスが到着する。胸にグループごとのスティッカーを貼っている。
 2時間のクルーズはそれはそれはこれまで見たことのない景色の連続で、船にまとわりつくカモメとグループで乗ってきた東洋人グループ、アラビア語を話すグループが妙にうるさく感じる。
 終着地に到着するとなんとそこにはキュナードの新鋭クルーズ・シップが停泊していて、先ほどの滝で遭遇したグループはこの船の乗客の陸上プログラムと知れる。そうか、そんなお金持ちグループだったのか。
 二つの鉄道に乗り、今夜の宿泊地に到着すると噂通りに雨だ。
 ここの宿舎もまた無線LANが無料で接続できるだけでなくて、さくさくつながって快適この上ない。
 実はこの地は40年ほど前に社会人になって最初に担当した客先の本拠地があったところで、その当時の私はまったくの下っ端だったからこの地を訪れたことがなかったけれど、関係者から話だけは聴いていた。