ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

いつもとちょっと違う

 前夜はなんだかんだと起きていて、多分寝たのは午前1時前だったかもしれない。目が覚めるとなんと8時半である。とにかく涼しいといくらでも寝ることができることがわかった。
 友達から電話があって、三人で権現の湯に行く。露天風呂からは浅間が見えるけれど、頂上は今日も雲が掛かっている。風呂から上がって涼みながらテレビを見たら梨元勝が65歳で他界したことを知る。昨日からこのニュースは流れていたのだそうだ。彼がまだ65歳だったことに驚く。ここのところ60代の有名人の訃報が続く。なにやら人事でない気がしてくる。
 佐久に戻ってうどんを食う。信州といえばもちろん蕎麦でこれまで讃岐うどんを食うなんて思ってもいなかったのだけれど、それがかえって功を奏したというのか、開店してから数ヶ月だというのに、次から次に人の流れが絶えないのだそうだ。まさか信州にやってきて讃岐うどんを食いに行くことになるとは思わなかった。友達の一家は今至極この讃岐うどんにご執心なんだそうで、2日前にも食べたんだそうだ。ここのうどんは温かくして食べるより、冷たいまま食べた方が旨そうだ。
 それにしても信州にいるというのに今年はとても暑い。いつもの年と比べても多分最高気温で5℃は確実に高い。その上、にわか雨すら来ない。それでいて浅間山はちっとも頂上が見えない。
 やれやれと帰ってきてからごろんと横になって、あっという間に2時間ほど昼寝をしてしまう。東京に比べたら明らかに涼しいからだろうか、いくらでも眠れてしまう。
 夕方になって友人夫婦とナポリ料理屋に夕飯に行く。壁には大きなイタリアの平和の旗が貼ってあるのだけれど、あの旗が虹の7色の上にPACEと書かれている。なんだかゲイの人たちのレインボウ・フラッグに見えてしまうのはこれまで暮らしてきた国のせいだろうか。
 若い人たちばかりで運営している店のせいか、お客も若い人たちばかりだ。昔話と来月友達夫婦が遊びに行くアメリカの話、昔話に花が咲く。不思議なことに昔からの友達と話をしていると、昔のできごとをふいに思い出したりする。そういう話をしなかったら多分もう思い出すこともなかったようなことだ。私の友達はかつてホテル勤務をしていたが、その短い期間中にそのホテルで国際的な事件がおき、かねて予定通りにその直後に退職した彼の元に、刑事がやってきて街の食堂で話しを聞かれたことがあったのだそうだ。たぶん直後に退職したことから怪しまれたのではなかったかと彼が言う。
 テレビの天気予報が明日の東京の引き続く酷暑を伝えている。帰るのがためらわられるけれど、次の予定があるのだから仕方がない。本音はこの暑さが一段落するまでこのままここにとどまっていたい。
 隣の古いけれど、かつては相当にしゃれた建物だったであろう家に珍しく人が来ていて若い人がベランダから携帯電話でなにやら話している。あそこの家には数年前までお年を召した女性がしばしば来ていたはずなのだけれど、どうなったのだろうか。この界隈も良く見ているとかなり激しく世代交代していることがわかる。