ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

専横的都知事は要らない

 元不良小説家はその経歴にふさわしく、時間がかかって待ってらんないから、築地の魚市場は東京ガスが汚れるに任せた埋め立て地を大枚払って購入し、どんなことをしたって、中の土を全部よそから持ってきた土と入れ替えたって、地下水による汚染をシャット・アウトするのは到底不可能だといわれている、そんな土地に移すことにしたと金曜日の「定例記者会見」で宣言。
 議会は納得していないけれど、そんなのを待っているわけにはいかないのだと。鈴木都政の時から移転を検討していたのだというけれど、その時からこの汚染された土地に移転すると決められていたわけではない。
 挙げ句の果てにその後の記者の質問に対しては相変わらずの乱暴狼藉な対応に終始し、また記者連中もまた彼のそんなむちゃくちゃに従ってしまうのが、記者会見を聴いていて益々腹が立つ要因でもある。
 日経の記者がそんなことを云っても人気はこの4月までしかない。どうするんだと質問したら、それにはノーコメントだと相手にしない。
 東京ガスがガス工場を運転していた当時は、こうした生産作業によって当たり前に土壌汚染が行われ、それがまったくの話、問題になっていなかった。生産活動をすれば土地は汚染されるのが当たり前でしょうがない、そういうものだった。だから工場跡地というのはその業態がなんであろうと、問題は大きい。都心を外れた東京との中にも、あちらこちらに元々なんかしらの生産工場があって、実は汚染された土壌が見つかったという新聞記事はひと頃良く紙上に掲載された。しかし、いつの間にかそんな話は聴かなくなった。というのはマスコミが取り上げないから聞こえなくなってくるわけだ。
 あそこの川が大きく湾曲しているところに大規模なマンション群が建てられて今や綺麗になっているところだって、なんとかという重金属が見つかったところだったはずだ。それがどういう作業を経てあれだけの人口密度の高まりを見るようになったのか、聴いてみたいような、耳を塞いでおいた方が良いような、複雑な気持ちだ。
 NHKは午後7時のニュースで、アホ都知事が用意した原稿を早口で読み上げて、12年もかかる現在地立て直し案なんか待っていられるかといい、都民ならず3300万人の首都圏住民に早く安定した食料を近代的な施設から送り出していきたいという。
 だったら、何も東京ガス跡地にすることはない。また、築地市場に集まってくる魚は首都圏内だけに出荷されているわけではない。全国各地に影響が及ぼされるのだ。
 発展途上にあって、多少のことはあってもおかしくないと思われているであろう中国の話ではなくて、この国の話である。汚染され、改善するのはほぼ不可能というべきである土地に、魚を主に扱う市場を移す必然性は全くあり得ない。
 やっぱりあの都知事はバカでしかない。反対デモを起こそうよ。