NHK杯の女子フリーが始まった途端に浅田真央で、なんとなくスッキリ来ていない雰囲気がするなぁ、大丈夫かなぁと思ったら、滑り出すやいなやジャンプのタイミングが取れず、次のジャンプは飛んだと思ったら転倒だ。もう見ているのが辛くてテレビの前から逃げた。
見ているこっちはこうして逃げちゃえばいいのだから、無責任きわまりないけれど、彼女は滑り切らなくてはならないわけで、あれは辛いだろう。
なにしろ彼女はオリンピックで銀メダルを取り、世界選手権では優勝という輝かしい経歴を既にして持っていて、日本の第一人者は彼女を除いて誰もいないという確固たる地位を築いている。それなのに、この状態で、多分始まる前から、タイミングがうまく行かないということはわかっていただろう。それでも彼女が出場しなかったら大変だ。第一人者は辛い。
私みたいに何をやるのもアマチュアの人だったら、風邪でいかれません、ごめんなさいですんでしまうけれど、彼女のような立場になったらそうは行かない。私は8月の終わりから熱を出して呻吟して、いくつもの約束を反故にする結果となってしまったけれど、これがプロフェッショナルだったら、あんな状態でも現場にいくしかないわけだから、辛い。
そんな彼女の苦しさから、私が逃げてどうする。裏切り者との誹りを免れない、といったら、何もそんなことを一介のおじさんからいわれたいとは彼女も期待しちゃいないという声あり。あ、はい、はい。
