ほぼ足りてまだ欲 その先

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中国は恥を知れ

 中国は各国に対して、来月10日オスロで行われる劉暁波に対するノーベル平和賞の授賞式に出席するなという要請をしているという報道がされている。日本に対してもそんな要請があったことを昨日の衆議院予算委員会で前原外務大臣が明らかにしたという。劉暁波の弁護士を務める莫少平氏は9日、北京の国際空港からロンドンに向けて出国しようとしたところ、当局によって阻止されたという報道もある。
 ところが産経新聞によるとトナー米国務省副報道官代行は5日の記者会見で、「書簡は受け取っていない」と。
 朝日新聞によると「ロイター通信によると、中国の崔天凱外務次官は5日、北京で記者団に対し、「欧州各国の選択肢は単純かつ明快だ。中国の司法制度に挑戦する政治ゲームに参加したいのか、中国と友好関係を築きたいのか。誤った選択は(否定的な)結果をもたらす」と述べた。」と伝えている。
 なんとまぁ、中国政府の傲慢な態度か。私はノーベル平和賞選定委員会(そんな委員会になっているのかどうか知らないけれど)の選定基準については時として疑問ではあると思うのだけれど、今度の平和賞については根性の座った選定で、これは大いに評価するべきだと思うし、これに対して偉そうにも「この表彰式に出ると、もう付き合ってやらねぇぞ」と恫喝に掛かっているのである。これまでの報道が正しいのだとすると、米国には送っていないらしい。そうだとすると米国には尻尾を巻いているということなのか。こんな国が国際連合安全保障理事会常任理事国になっているのである。
 国際的常識から大きくかけ離れたこの圧力に決して屈してはならないと思う。私は反中国思想の持ち主ではないし、日本が20世紀に行った様々な行為を否定する立場には決して立っていないけれど、彼等の人権に対する考え方にはまったく与することはない。