ほぼ足りてまだ欲 その先

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思想 

 いや、今日見た映画「Whatever Works」の中のセリフじゃないんだけれど、というか、そうなんだけれど(もうどっちでも良いが)、私が最初に卒業した大学は経済学部とはいいながらその実態はマルクス経済学というもので、経済学という名前はついているけれど、これはむしろカール・マルクスの考え方を発展させて考えるというようなものだから、どっちかっていったら社会学のひとつとして考えるべきともいえるようなもので、これをバリバリの資本主義的社会に持って出ていったって、一体全体なんの足しになるのかなってなもんで、往生したに違いない。
 しかし、何が幸いするのかわからないもので、ちゃんと真面目に授業に出ていなかったものだから、当時のこの私のぼんくら頭の教育にはなんの影響も及ぼさずに、地方の公務員相手に宴会なんかやっちゃって、実になんのために大学にいったのか、わけのわからん状況に甘んじて存在しておったのである。
 従って高等教育といったって、こんな程度の奴を教育しようとしていたとはさすがに思えるわけもなく、私学なんてものはこんな具合なんだと、貶めるためのサンプルのような役割しか果たしていないものだから、学校はろくな寄付をしないただその辺にうろうろしている卒業生のひとりという扱いしかしないのは無理もない。
 素朴な、そして正に自分の心からこぼれ落ちたようなテーマに対して研究を進めることのできる人は実に羨ましいのであるな。