ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

わがまま

 前から書いているように私は仕事を辞めてから学校に入っちゃった。一年間は某学校に行っていて、その翌年からまた違う学校に移った。
 で、結局修論を書くところまでやったから、全部で5年間費やした。その間、(主に二つ目の学校で感じたことなのだけれど)とても困惑したことがいくつかあった。それは日本の学校では生徒というのは10代の終わりと20代の初めという年代に限定されているんだという思い込みの上に成り立っているシステムだったということなのだ。私のような人間は例外も例外で、ホンのネグリジブルな程度の存在でしかないという前提なんである。
 まず、困惑したのが、コンピューターの利用だった。パスワードを貰わないと利用できないようになっていたのは正しいのだけれど、そのパスワードを貰うためには1時限分の時間をかけたレクチャーを受けなくてはならない。入って直ぐは忙しくて、その数少ない時間を見いだすのがたいへんだった。新入生はパソコンのことは何も知らないという前提に成り立っていた。もうすでに仕事で使っていた私にとってはたいへんにもったいない時間だった。
 健康診断は若い人たちのために準備している保健師さんたちの質問に答えるので、それは当然中年期のおっさんに対するものとしては外れている。
 図書館は学年末になると残り三週間くらいになったところで貸し出し禁止になってしまう。つまり卒業する学生が返さないままいってしまう可能性があるので、全額で貸し出し禁止にしてしまう。つまり春休みに借り出すことができなかった。利用者オリエンティッドなんてどこの世界の話だというくらいだった。
 図書館の書庫には学部学生は入れてくれないのである。そんなところにまで文献資料を探しに来る学生には見せてやればいいんじゃないの?なんか過去にあったのか?なにかある度にそうしてきたんだろうか。そうすると年数を重ねれば重ねるほど規制が増えるということになる可能性は高い。
 校友会館に入ろうとすると、学生だけでの入場はお断りとしてある。なんで?と思う。
 ま、こんなことが始まりだったけれど、2000人とか3000人とかの学生が入ってくるのだから何が起きるかわからないから、できるだけ制限するんだ、というスタンスに立つのだろう。ま、しかし、それは大学にやってくる学生に対して「性悪説」を取るということになるのだろう。自ら学力検査して入学を許可した学生を「性悪説」で処遇するというは、ま自己矛盾ではないともいえない。
 私もひとりの学生だったから、その規制によって制限されて勉学に励んでいた。こんなにたくさん学生がいる学校に入っちゃいかんということなんだけれど、そうでないと学費が怖ろしく高くなるか、入試が難しくなるということなんだろうな。