ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

 出掛けたついでに東京駅丸の内北口oazoに入っている丸善丸の内本店によって岩波少年文庫の「カレワラ物語」を買おうとしたら在庫がない。店員さんに日本橋にもないか知らん、と訊ねたら直ぐさま探しに行ってくれて(ここの店員さんは、日本橋もそうだけれど、本当に優秀だよね)、生憎日本橋にもないと。あるのは津田沼店だと。
 そりゃ剣呑だと辞して、北口の通路を通って八重洲側に向かう。無論、八重洲ブックセンターに行くつもりだ。東京駅は昔の大丸を壊して工事をしているから、いつまで経っても八重洲側は工事の羽目板だらけで、一体どこにいるのかわからない。東京に暮らしてもう34年になる私が良くわからないのだから、観光客にわかるわけがない。
 八重洲南口も工事中で、ブックセンターにどうやって向かうのか、毎日歩いている人はわかるだろうけれど、たまに来る奴にはすっかり不案内だ。なんだかあれだけ通った道なのに、私に他人ヅラするのはつれないじゃないかといいたくなる。お前ら知らねぇだろうが、国労のビルなんて汚かったんだぞといってやりたくなる。
 あ、そんな話じゃなくて、八重洲ブックセンターの滅多に上がらない6階にあがったという話をするんだった。そう、児童書というものはそんなに上にあるんだ。やっぱりここにもない。考えて見ると、今の日本で「カレワラ」の本を買う人がいるとはちょっと思えないものなぁ。で、なんで岩波少年文庫なのかということになるのだけれど、実は岩波文庫版の「カレワラ—フィンランド叙事詩」上・下をチラチラッと見て、あ、こりゃ手強いぞと警戒警報を発令しちゃったのである。例によってAmazonで検索してみると岩波少年文庫にあるというのを発見したので、こっちならば非力の私でも組み伏せられるだろうという姑息な読みなのである。
 で、新潮社の季刊雑誌「考える人」に坪内祐三が連載したものを纏めた新潮文庫がずっと前に出ていたので入手。