ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

象徴する色

 この色あわせが何を意味しているのかというと、北欧の北部からロシアにかけてのカレリア地方に分布しているネイティブの人たちの連合体を象徴する旗に使われている色。かつては「ラップランド人」だなんて呼ばれていたんだけれど、ウィッキペディアでも「ラップランドという呼称が本来、"辺境"の地を指す蔑称」と書かれているように、あんまり歓迎して使われる言葉じゃない。エスキモーという言葉が「生肉を食べる人」という意味の別称だったとして「イヌイット」と呼ばれているのと似ている。
 で、彼等のことを「サーメ人」という。北欧北部に行くとサーメの文化を誇りを持って継承・保存しようとしている人たちがいるし、そのためのミュージアムもある。
 しかし、そうしなくてはならない状況にあるということでもある。サーメにはトナカイは欠かせない。白い苔をモフモフと食べるところはとても興味深い。
 この色の組み合わせ方が豪州のアボリジナルな人びとの旗の思想に近くて面白い。私がマウスでフリーハンドに描くとこんなことになっちゃうのかと情けない。