ほぼ足りてまだ欲 その先

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9.11の時に何を思ったか

 今年であれからもう10年ということになるわけだ。あの日、私は友人のFさんのお母さんが持っている家に泊まらせて戴いて資料の読み込みをやっていた。あの辺りは9月も半ば近くになると涼しいを通り越して肌寒くなってきて、朝になるとトレーナーを着ていたくらいだった。テレビがほぼNHKくらいしか見えないのだけれど、それで大写しになったNYCのツインタワーに正に二機目の飛行機が突っ込むところを見てしまった。それで、これは「事故」ではなくて意図的に行われている「事件」なんだ、ということを理解したわけだけれど、その瞬間、私が思ったのは、「とうとう、アメリカ流のやり方に反旗を翻す人たちがでてきたということなんだな、アメリカもこれで自分たちがしてきたことが何だったのか考えるべきだ」と云うことだった。
 しかし、そんなのは飛んでもはっぷんな話で、今から考えてみると、明らかにアメリカが戦争を仕掛けるための舞台装置でしかなかったと云わざるを得ないし、そのためにこんなに多くの一般人を犠牲にしてどうしてそのまま許されるのかと云うことだ。
 タリバン、オサマ・ビンラディンサダム・フセインときて、良くイランにまで波及しなかったものだ。マフムード・アフマディーネジャードがあの当時、今のような体制を築いていたら、ひょっとしたらアメリカは手を出していたかもしれない。
 今朝未明のNHKの再放送、NHKスペシャル・シリーズ日米安保50年 第4回「日本の未来をどう守るのか」のディベートでの元外務省外務審議官田中均のスタンスに見るように日本の外務省は「国益を守るためであれば、同盟国である米国が如何に行動しやすくするか」を最優先に考えているかのように見える。当時、小泉総理大臣は何ら根拠を持たないまま米国支持を表明し、自衛隊イラクに派遣し、「戦闘地域がどこだか、この私にわかるわけがないじゃないですか!」と言い放った。そして、当時の米国が言い張った大量秘密兵器は全く存在しないまま、未だに米軍がイラクを占領し、イラク国内を混乱のまま放置しようとしている。
 なぜ、根拠ないままに自衛隊イラクに巻き込んだのか。その原因は何で、誰がそれを判断したのかという検証を何もしないまま小泉はこの世から去る積もりのようだ。
 そして日本国民はそれを見て見ない振りをして小泉の息子もオヤジに似てなかなかはっきりと発言するじゃないかなんぞと、ノー天気なことをいっている。
 私たちはあの「事件」から何も学習していないのではないだろうか。
 twitterのタイムラインを見たら、どうやら今朝のテレビ朝日のワイドショーで鳥越俊太郎がこれに似たような話をしたらしい。お断りをしておくけれど、私はこの番組を見ていない。