ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

今週のお題「心に残る映画」

 どれにしようか随分悩むのだ。なにしろ子どもの頃から映画は好きだったからなぁ。
 子どもの頃の心に残る映画といったら、それは大友柳太郎の鞍馬天狗か、市川歌右衛門の「早乙女主水之介」だったかということになるかも知れないけれど、アチャコ・伴淳の「二等兵物語」も相当に入れこんでいたから、小学生のクセに柱に捕まって「ミ〜ンミ〜ン」だったり、「♪かしかんのぉ〜、そばいきゃぁ、めんこくさぁい〜」だなんて歌って親を焦らせたりしていたんだ。そうかといって森繁、のり平の「社長漫遊記」も捨てがたいじゃないか。直ぐ上の姉が「その、途端!」なんちゃって顰蹙を買ったらしい。小林桂樹の「裸の大将」は3回見たから、今でもその真似ができるんだけれど、そんな物まねやっても今じゃ誰もわからないから全然受けない。(そういう物まねネタとしては元NHKアナウンサーで後に宮田輝とともに代議士になった高橋圭三の「どうも、どうも、たかはし、けいぞぉ〜でございます」も、年寄りばかりのところでしか受けないから随分永いことやってないなぁ。先輩の65歳パーティーでご披露に及べば、きっと受けるんだろうけれど。)
 中学生になったばっかりに学校から「ベンハー」を見に行ったけれど、自分では「独立愚連隊」なんて中国侵略戦争物なんて見た記憶があって、この映画ではなんと主題歌のドーナツ盤まで買った記憶がある。今考えると飛んでもない中学生だ。高校進学直前には学校で「風と共に去りぬ」を見に行った。
 高校生時代の愁眉といったらもちろんビートルズの「A Hard Days Night」で、これは都合5回見た。
 学生になってからだったら「卒業」だろう。ここからダスティン・ホフマンを見るようになった。尤も「わらの犬」だけは見なきゃ良かったと思ったなぁ。あれから英国に対するイメージは大層良くなくなった。「いちご白書」はこの年代だったら確実に影響を受けた映画だ。極めつけは「Easy Rider」だね。
 清水時代だと「タワリング・インフェルノ」「ダンシング・ウィズ・ウルブス」だろうか。その後では「カッコーの巣の上で(One flew over the cuckoo's nest)」だな。これからジャック・ニコルスンを見続けたけれど、彼が「Easy Rider」に出てきたあの弁護士だというのにはびっくりした。1979年にアメリカで見た「Kramer vs. Kramer」もちょいとショックだった。丁度うちの息子が生まれて直ぐだったせいもあるだろう。肝心な結論のニュアンスが良くわからなくて帰国してからまた見た。
 なんだかもっと足繁く見ている最近の方が印象に残る映画をあげることができない。自分の中で消化されていないということではないだろうか。最近は殆ど日本の映画を見ない。感動を覚えるシナリオが少ないからだ。これはもう決めつけてしまっている。映画界の人たちからはそれはフェアじゃないと非難されても仕方がない。