ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

どこかを捜していますか?

 twitterのタイム・ラインを追いかけていたら、どなたかが墨田区の鳩の街通り商店街でなにやらイベントがあります、という書き込みをしていた。今日は暖かいこともあるし、桜もちらほらだし、出掛けてこようと歩き出した。全行程2時間ちょっとだったけれど、多分歩いた距離としたら全部で5-6kmにしかならない。それでも疲れた。
 桜は本当にちらほらだったのに、折角咲き出した花を小鳥が花の根本をちぎっては下へ落とす。だから、開いたばかりだというのに、桜の花はクルクルと回りながら落ちてくる。
 鳩の街通り商店会(こちら)でやっていたのは「ベラボー市」というのだそうで、今日は特別コラボイベント「ふるほん日和」というのをやっていた。なんとなく、雑司ヶ谷商店街の「みちくさ市」の小型版のような雰囲気。私は墨堤通りから適当に東に入って適当に歩いてきたら「鈴木荘」のすぐ傍に出てきて、あとから気がついたら大体出店の中心はこのあたり。ピンと来るものにはあたらなかったけれど、古い雑誌を一冊200円で購入。欧州の街並み特集だったからである。私が文庫本しか持っていない江成常夫の「花嫁のアメリカ」の単行本があったのだが、部屋に平積みになっているこぼれ落ちた本を片付けてもいないうちにこんなものを入手してしまったら何を言われるかわからない。十条銀座じゃないけれど、ここにも美味しそうなおでん種やさんがある。あぁ、買いたい!
 ここの商店街はそんなに凄いものではないけれど、なんだか若い人たちが入ってきているからなのか、墨田区が何かやってきたからか、なんだか雰囲気がある。魚屋さんと花屋さんがそれぞれ二軒店を開けていて、なかなか美味しそうな魚。うちの今晩のおかずが決まってなかったら買っていきたいくらいだった。つまりうちの夕飯はもう既に決まっているのである。
 
 帰りはどこかからバスにでも乗ろうかと思ったんだけれど、なかなかスッキリきそうもなかったから、これまた歩いてしまった。前後して歩いていたおじさんが、大きい通りの交差点にきたら地図をためつすがめつしているから赤信号を待っているうちに、「どこか捜しているんですか?」と聞いたら敢えて聞こえない風を装っている。あれ?おかしいな、と思って「どこか捜しているんですか?」とまた大きな声で云ったら、この人、耳を指さして、手を振った。つまり聞こえないということかと、持っていた地図を私が指さして足下を指さし、「ここ!」といってみたんだけれど、彼は青になるやいなやトントン渡っていく、わかったのかと思ったのだけれど、渡り終わってからも周囲を見回しているから、もう一度教えてあげようと思ったら、彼は私を眼の端で見ながら、角の喫茶店に道を聞きながら入っていった!どういうこと?!つまり、彼は私を怪しい奴と思って私から逃げて喫茶店に聴きに入ったというわけだ。
 悲しいっちゃありゃしない。私はあの親父に怪しまれたのである。トホホ、なんである。