ほぼ足りてまだ欲 その先

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検査のために医者に

 昨日は大病院の耳鼻咽喉科に検査の結果を聴きに行った。今日はかかりつけの医者のところに行って血液検査の採血をしてもらいに行った。これだけで2千円強の医療費負担額だった。
 待合室はパーキンソンなんだろうなと思われるお爺さんがお二人。検査のために来られた女性がお一人。お爺さん二人の話を聴いていると、片方の方は私の知人の義理のお父さんだということが名前から判明した。割と珍しい苗字だし、その知人本人ともここの待合室で一緒になったことがある。そのお父さんは大正12年の生まれだというから、今年で米寿だということになろうか。もう一人は昭和2年だと仰っていた。
 二人は「大したものを食べちゃいなかったのに、長生きできましたなぁ」と語っていた。「今じゃ、あぁた,バナナだって格好は随分違うけれど、5本位もあって、たかだか200円だってぇますが、あの頃は病気でもしなきゃ食べられなかったじゃないですか」にもう一人が生まれ故郷の東北の訛りがまだそのままの口調で「卵だって、そうでしょ。ありがたい食べ物だったですものねぇ」というのだ。私は彼等に較べたら遙かに若いけれど、確かに、幼い頃に風邪を引いて熱を出して寝ている時に、オフクロが作ってくれたお粥が卵で閉じてあるのが嬉しかったし、確かにバナナが路上でたたき売られる口調に眼を輝かして羨ましく眺めていたのを思い出す。あの頃のバナナだからこそ、あぁして売られることにみんな驚愕の面持ちで集まってみていたんだ。今、バナナをあんな事して売ったって誰が見るだろう。