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訃報

オーストリア・ハンガリー帝国最後の皇帝の長男のオットー・フォン・ハプスブルク氏が、4日、ドイツ南部ペッキングの自宅で死去。98歳。
 1979年から20年間、欧州議会議員を務めた。1989年、オーストリアハンガリー国境で東ドイツ市民が西側へ越境を求めて集まると、積極的に支援し、冷戦終結に一役買った。
 4歳で父親のカール一世が皇帝に即位したことにより皇太子となった。ハプスブルク氏は第1次大戦後、帝国が崩壊した後は、ベルギーやスペイン、米国などを転々とした後、1954年からペッキングに居住した。(ベルリン 三好範英)(2011年7月4日23時37分 読売新聞)

 オーストラリアではこれまでハプスブルク家の末裔が国会議員になることを禁止してきていたが、本年6月16日にそれを解除する法案を成立させたという。まさか彼の遺体はウィーンのカプチーナ教会に安置されている一族の棺の中に加えられて安置されるわけはないだろう。