ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

なにかが動いている

 先日のたった7人の県民を対象に行った政府による県民向けの説明会で、九電の原子力発電部門の社員が本社や子会社の社員に一般市民を装って再稼働を支持する意見メールを送るよう依頼していたことが明るみに出た。九電の真部利応社長が6日、福岡市で開いた記者会見でこれを認めたものの、じゃ、誰に指示されてこれを行ったのかについては知らないとしている。それまで会見の席で「ノーコメントだ」と主張していたにもかかわらず真部社長は横からメモが入るやいなや、そのメモから眼を話さずに「指示はしていないが責任は私にある」を繰り返した。
 しかし、話はこれで終わらない予感がある。3.11以降と以前ではなにかが違っているような気がするのだ。表面的に取り繕っておけば、それ以上のことに波及しないというのが以前のおおよその状態であったのではないか。それ以上追求してもどうせ言い逃れてしまうことが可能であれば「追求してもしょうがない」で終わったのではないだろうか。松本龍の辞任についてもそれを感じる。
 もうひとつはやはりいわゆる「原発神話」がもろくも崩壊したということだろう。これだけがんじがらめに「神話」づくりに大がかりな仕組みで陥れられていたことに気がついてきた人たちが「以前」に較べて遙かに増えている、ということではないだろうか。
 「原発イヤなら電気を使うなよ」という恫喝がどうやら論理的に通用しなくなってきたことにも理由がありそうだ。もう少ししたら大きな曲がり角がやってくるのかも知れない。期待したい。